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所属していた学生バンドを「女だから」というだけの理由でクビになった西条朱音の元に、一本の電話がかかってくる。
「大至急あんたのドラムが欲しい」「すでにメジャーデビューが決まっている」との言葉に半信半疑の朱音だが、その電話の主が音楽業界では有名な藤谷直季である事を知る。
約束のままに翌日、藤谷・高岡尚・坂本一至と合流し、朱音は新しいバンド「テン・ブランク」になし崩しで参加する事に……。

天才藤谷の元、デビューから順風満帆な活動をしている様に見える「テン・ブランク」。
しかしその中では、メンバーそれぞれが音楽に対し、お互いに対して様々な思惑や葛藤を持っていた。
曲作りやライブを重ねる度に成長する朱音の姿や、それをとりまく人間模様が描かれている。