真夜中の森林で無心になりながらスコップで土を掘り返す
明日の朝も仕事なのにどうしてわらしは……
後悔しても仕方がない
すぐ食べ物が傷む時期の為早々に処理をしなければならなくわざわざ慣れない車で遠くの山まで来た
膝丈程の穴を掘ったが慣れない肉体労働に息が上がなかなか進まない
(これ以上深く埋めても……)
───可哀想だ……
こんな時に情が湧いた
「今更だよねぇ…」
穴の傍らに横たわるビニールシートで包まれた物に語りかける様に呟いた
そしてため息ひとつつくとスコップを放り投げその物を穴へと落とした
しばらく見つめた後
「バイバイ」
わらしは大好きだったおねに土をかけていく
ごめんね
ごめんねぇ……