配達先の数だけ行ったり来たり
タワマンへの配達では通常、配達員は住民とは異なる入り口を通り、警備室で受け付けをする。
この際、警備室から配達先の住民が在宅か不在かを確認する。在宅であれば、台数が限られる事業者用のエレベーターを利用することが多い。
このエレベーターは他の宅配会社や清掃業者、修理業者などと共用のため、しばしば長い待ち時間が発生する。
配達先のフロアに着いても、戸数が多く、広いタワマンでは配達先を探すのに時間がかかる。
この一連の流れを、配達先の数だけ警備室での在宅確認から延々と繰り返さなければならない。
物件によっては1個の配達でセキュリティーを複数回クリアする必要がある。
ある宅配大手が、比較的セキュリティーが厳しいタワマン(50階建て以上・約600戸)で作業の流れを調べたところ、1個の配達に30分以上かかっていた。こうした事例は決して例外的ではないという。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00167/102400021/
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