20代後半の男性から話を聞く機会が立て続けにあった。彼らの外見や職業はまったく異なるのだが、恋愛に関する考え方が驚くほど似ている。あまりに興味深かったので、根掘り葉掘り聞いてしまった。
そもそも彼らは、とても素直でいい子である。たとえ厭味な質問をしても、流すでも怒るでもなく、ストレートに答えてくれる。「男の沽券」などというものとは、ほど遠いところで生きてきたのだろう。同世代の中年男性よりよほど柔軟だ。
ヒロシさん(27歳・仮名=以下同)は、中規模の会社に勤めるサラリーマン。学生時代からつきあっている同い年の彼女と、近く結婚することが決まっている。彼女とは一度もケンカをしたことがないと聞いてのけぞった。ケンカどころか、彼女に逆らったり言い返したりしたこともないそうだ。
「だって、人間は理解しあえないから」
彼はしれっと、そんなすごいことを言う。はなから「関係」を拒否しているのか放棄しているのか。
「いや、理解できないからこそ、お互いに少しでもわかりあおうとするものじゃないの?」
「それ、無駄だと思うんですよ。結局、どちらかの意見が通るだけなんだから、彼女の意見を通したほうがラクです」
「妥協案ってのもあるんじゃないの?」
「お互いちょっとずつ折れて中途半端なことをするより、彼女の意見を採ったほうがいいと思う」
「それであなたはストレスたまらない?」
「あんまりストレスは感じないんですよね」
なんとも興味深い。これなら、その彼女でなくてもいいのではないかと思うが、長くつきあってきたからこそ、そういう境地に行き着いたとも言える。
「前に彼女に言われたんですよ。『そのパーカー、私、キライなの。二度と着ないで』って。それ以来、買い物には必ず一緒に行ってもらいます」
「彼女に選んでもらってるの?」
「いや、なんとなく僕が選んで彼女の顔色を見る」
「却下されたら?」
「買わないです」
彼に主体性があるのかないのか……。
「でもたまに褒めてくれるんですよ。意見を求められて、僕が何か言うと、『すごーい』って。年に1回あるかないかですけど、そのときは本当にうれしい」
「彼女が嫌うような意見は言わないんでしょ、もちろん」
「それはそうですね。彼女の意に沿ったことを言葉にする」
彼女の意に沿って生きる。それが彼の幸せなら何の問題もない。ただ、若くして諦念感が強すぎる彼の言動が気になってしまう。
かつて、「わがままな女性が好き」という男性何人かに話を聞いたことがある。そのときは、「こんなわがままな女とつきあえるのは自分だけ」という自負を強く感じた。
結局、自分が彼女のわがままを許すことで優位に立っていると思いたいのだろう。
だが、もうひとりのタケルさん(28歳)は、それとは少し感覚が違う。やはり前出のヒロシさん同様、どこか諦念や悟りのようなものが見え隠れするのだ。
「つきあって5年たちます。つきあい始めてすぐに、『うちの近くに越してきて』と言われて、それまでひとりで暮らしていたアパートを引き払って、彼女の実家の近くにマンションを借りました。会社まで遠くなったけど、彼女が言うならそうするしかないと思って」
彼もまた、彼女に逆らえない男なのだ。惚れた弱みで逆らえないというよりは、「逆らってもしかたがない」から。前出のヒロシさんもそうだが、「あと一歩、踏み込んだ関係」を放棄しているように見える。
タケルさんは1ヶ月後に結婚を控えている。1歳年上の彼女とは5年つきあってきた。結婚しようという話が決まったとき、彼女はあっさり「仕事を辞めるから」と言われて、内心、驚いたそうだ。彼女は公務員。辞めるなんて、もったいない。
「僕もそう思ったので、僕が主夫になると言ったら、ものすごく怒られました。彼女の言うことには逆らえないので、そのままうやむやになって……。もうじき辞めるみたいですけど」
続く
以下ソース
https://allabout.co.jp/gm/gc/458877/
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ヒロシさん(27歳・仮名=以下同)は、中規模の会社に勤めるサラリーマン。学生時代からつきあっている同い年の彼女と、近く結婚することが決まっている。彼女とは一度もケンカをしたことがないと聞いてのけぞった。ケンカどころか、彼女に逆らったり言い返したりしたこともないそうだ。
「だって、人間は理解しあえないから」
彼はしれっと、そんなすごいことを言う。はなから「関係」を拒否しているのか放棄しているのか。
「いや、理解できないからこそ、お互いに少しでもわかりあおうとするものじゃないの?」
「それ、無駄だと思うんですよ。結局、どちらかの意見が通るだけなんだから、彼女の意見を通したほうがラクです」
「妥協案ってのもあるんじゃないの?」
「お互いちょっとずつ折れて中途半端なことをするより、彼女の意見を採ったほうがいいと思う」
「それであなたはストレスたまらない?」
「あんまりストレスは感じないんですよね」
なんとも興味深い。これなら、その彼女でなくてもいいのではないかと思うが、長くつきあってきたからこそ、そういう境地に行き着いたとも言える。
「前に彼女に言われたんですよ。『そのパーカー、私、キライなの。二度と着ないで』って。それ以来、買い物には必ず一緒に行ってもらいます」
「彼女に選んでもらってるの?」
「いや、なんとなく僕が選んで彼女の顔色を見る」
「却下されたら?」
「買わないです」
彼に主体性があるのかないのか……。
「でもたまに褒めてくれるんですよ。意見を求められて、僕が何か言うと、『すごーい』って。年に1回あるかないかですけど、そのときは本当にうれしい」
「彼女が嫌うような意見は言わないんでしょ、もちろん」
「それはそうですね。彼女の意に沿ったことを言葉にする」
彼女の意に沿って生きる。それが彼の幸せなら何の問題もない。ただ、若くして諦念感が強すぎる彼の言動が気になってしまう。
かつて、「わがままな女性が好き」という男性何人かに話を聞いたことがある。そのときは、「こんなわがままな女とつきあえるのは自分だけ」という自負を強く感じた。
結局、自分が彼女のわがままを許すことで優位に立っていると思いたいのだろう。
だが、もうひとりのタケルさん(28歳)は、それとは少し感覚が違う。やはり前出のヒロシさん同様、どこか諦念や悟りのようなものが見え隠れするのだ。
「つきあって5年たちます。つきあい始めてすぐに、『うちの近くに越してきて』と言われて、それまでひとりで暮らしていたアパートを引き払って、彼女の実家の近くにマンションを借りました。会社まで遠くなったけど、彼女が言うならそうするしかないと思って」
彼もまた、彼女に逆らえない男なのだ。惚れた弱みで逆らえないというよりは、「逆らってもしかたがない」から。前出のヒロシさんもそうだが、「あと一歩、踏み込んだ関係」を放棄しているように見える。
タケルさんは1ヶ月後に結婚を控えている。1歳年上の彼女とは5年つきあってきた。結婚しようという話が決まったとき、彼女はあっさり「仕事を辞めるから」と言われて、内心、驚いたそうだ。彼女は公務員。辞めるなんて、もったいない。
「僕もそう思ったので、僕が主夫になると言ったら、ものすごく怒られました。彼女の言うことには逆らえないので、そのままうやむやになって……。もうじき辞めるみたいですけど」
続く
以下ソース
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