>>104
手に取ったワイヤーはやはり張り詰めていました。
私の勘違いではありませんでした。
コンテナの下の奥の奥へと持っていかれ、ピンピンに張っています。

ワイヤーを持つ腕を力強く引きました。

そして、

そのワイヤーはコンテナの下から出るのを拒否するように、力強く奥へと後戻りしたのです。

私は確信しました。
掛かっています!!☆

さあ掛かったのはgatoでしょうか!?
というかgato以外に何が考えられるというのでしょうか!☆

私は万が一でもキツネさんやタヌキさんやイタチさん出ないことを願ってはいたものの、
内心の奥底ではなんとなくgatoを確信しています。

なぜなら、「鳴かない」からですw

他の動物たちはやはり動物らしい感情を持っていますから、
どうしようもない窮地に追い込まれると呻いたり、鳴いたりすると思うのです。
こんな状況でもムッツリとダンマリを決め込んでいるのはgatoに違いありません!

私は手に持つワイヤーを容赦なしにコンテナの下から引き抜きました。

狙いは的中です!中からしかめ面で釣り針を口にかけたキジトラgatoが這い出てきました!

gatoはパニックです。まるで釣られた魚のように地面を蹴り上げ、跳ね回って逃げようとしています。
まったく!諦めが悪いですね。私を誰だと思っているのですか。
当然左手にはライトと一緒に麻袋を持っています。
針の付いたgatoちゃんは私の腕力によって宙吊りになり、
口元の痛みでグネグネと身体を翻すgatoちゃんはそのまま麻袋の中へと姿を消しました。

いっちょあがりです。もう袋の中のネズミです。いや、ネ◯ですね!
挨拶代わりに袋の上から踵で踏みつけました。
元気よく暴れています。いやぁ気持ちいいですね!
これで今夜のボウズは逃れましたよ!アジトに帰れば確実に飯ウマな日です。

袋の口を縛り、サンタさん持ちで麻袋を肩から提げ、私は車に戻りました。