>>125
夜な夜な人気のない場所に集まり、こいつらは一体何をしているんでしょうね。
わざわざ人目の付かない場所を選ぶということは、人に見られてはいけない、何か後ろめたいことでも企んでいるのでしょうか。
きっとそうですよね。だって、何の後ろめたさもないのなら、こんな夜中にコソコソと集まる必要なんか少しもないのです。

3匹の不良は、私に気付くやいなや、警戒した様子で黙ってこちらを見ています。
まるで 邪魔をするな とでも言いたそうな目つきですね。
これは完全に不良ですよ。一体、親は何をしているのでしょうか。
子供がすでにこの有様では、絶対にロクなオトナには育ちませんよね。
そうです。害獣の子は害獣というわけです! 大きくなって悪さをする前にここで始末しないと。

そういうわけで私は一旦、車に戻りました。
私の車には基本的にいつも、EG 500mlの瓶が一本と、紙皿と、カリカリ餌と、首紐用の細いロープが積んであります。
いつ害獣と遭遇してもいいように、最低限の用意はできています。
運転席のダッシュボードから、カリカリ餌と紙皿とロープを取り出しました。

さあ彼らの元へ戻りましょう。
ちょっとだけ夜遊びのお時間です。

私はまず、紙皿の横に少しだけ穴を開け、そこにロープを結びました。
ロープの長さは2mくらいで十分です。
手に持ったロープの2m先に紙皿が結ばれているだけの、シンプルな作りです。