0132名無しさん@ピンキー
2023/11/21(火) 05:29:42.86ID:/VnjumRT私の右手には黒の首根っこが握られています。
黒は、前足をバンザイしたように開き、表情は目をくしゃっと顰(しか)めて苦しそうです。
まあ嬉しんでしょうね。私には分かりますよ。猫は天邪鬼(あまのじゃく)ですから!
人間の私から見て苦しそうだということは、つまり、嬉しいのです☆
ひとまず2匹目の黒のことは放っておきます。どうせあの場から遠くへは離れないでしょう。
そして今ごろグレーはどうしているかな。堤防の壁にしがみついているか、海を泳いでいることは間違いないでしょう。
運よく首根っこを掴むことに成功した黒を、私は地面に叩きつけてみることにしました。
そうです。猫ちゃんが大好きなアレですね!
黒ちゃん、君は上手にコイコイできるかな?☆
そーーれ!!☆
パァン!!!
思いきり振り下ろされた右手から弾丸のような勢いで黒は地面に墜落し、上手にコイコイできました。
やはりこれでこそ猫ちゃんですね。生まれ持ってコイコイの動きというのは身体に備わっているようです。
後ろ足をバッタのようにピーン!ピーン!と弾き、喜びを全身で表現していますね!
私としては大満足のコイコイです!
いやー、久しぶりに見れてよかった☆
黒ちゃん、ありgato!☆
じゃあね☆
私は急いで2匹目の黒の元へ戻ります。
ロープが括ってある紙皿が地面に置いてあるのが見えました。
そしてそこに黒い塊もピッタリと張り付いています。
やはり、そこにまだ2匹目の黒もいるのですね??
ん??
なんということでしょう。
先客がいなくなったのを良いことに、まんまとこいつは紙皿の中の餌を貪り食っています!
まあ、、予想通りと言えば予想通りでもあるんですが。。
本当にセコい生き物ですね!!
こいつはよほど腹が減っていたのでしょうか。
それとも順番待ちをしていてこの餌場を待ち焦がれていたのでしょうか?
なんと私が歩み寄っても紙皿に顔を突っ込んだまま餌を食い続けています。
私も私で忍足ではあるんですけどね。。そうは言っても目の前の私に気付かず、頭を突っ込んでいるこの黒の間抜けさに、私は笑えてきてしまいました。
もう!ドジなんだから!バイバイ☆
黒の脇腹に私のトーキックが直撃し、黒は紙皿と、カリカリ餌と共に海へ吹っ飛びました。
黒は勢いよくパァンッ!と吹っ飛びましたが、紙皿は紙ですので、ひらひらとすぐ足元に落ちました。
黒は泳いでいます。
と、、、??
おやおや。すぐ足元にグレーがいるではありませんかw w