0149名無しさん@ピンキー
2023/11/25(土) 01:33:16.84ID:UJw7gkwzその場にいた害獣は、私を見るやいなやすぐに立ち上がり、
散り散りに私から距離を置いて全員でこちらの出方を伺っています。
3匹とも揃って「よそ者が何をしに来たんだ」と言わんばかりの表情です。
よそ者はお前らだろ、地球害生命体め。
私は害獣の群れを刺激しないようにそっと箱罠を置き、
静かに背を向けて物陰に身を潜め、様子を伺うことにしました。
箱罠に入れた餌は、カリカリに鰹節をまぶしたもの。
3匹のうち、2匹がすぐに興味を示しました。
駆け足で箱に寄っていき、箱の外から餌の取り方を模索しています。
戸の空いた正面から箱の中へ入るだけなのに、なにを躊躇っているのでしょうか。
その状況は数分後に動きがありました。
箱から唯一距離を置いて見ていた、明らかに体が一番デカい個体が歩み寄ってきたのです。
その様子はまさに「これはオレの餌だ。どけどけ」と態度で語っているようでした。
猫は複数の個体が集まると、その間にカースト制が成り立つそうですね。
身分の一番高い個体が先に餌にありつき、残りの個体は自分の身分に応じた順番が回ってくるのを待つんだそうです。
私はそのことを一応知っていましたから、その光景を見て「なるほど、こいつがボスなのか」と思った次第です。
体のデカいボス猫は、迷うことなく堂々と箱罠へ入っていきました。
さすが、勇敢ですね。
そして、堂々と罠に掛かりましたw