>>155
ずっと本命のターゲットにしていた想い出の黒猫(ビクティム)は、ようやく私の手中に収まり、
今まさに私の車のトランクでおもちゃになるその時を待っています。

ビクティムは、私が箱を引っ提げて車に連れ込む間も、ひたすらに暴れ続けていました。
よほど自分が捕まった状況を理解できないでいるのでしょう。

私の車は後部座席を完全に倒してあり、トランクが大きく広がったような状態です。
つまり、運転席と助手席からすぐ後ろを振り返れば、そこに広いトランクが広がっているような状況です。

運転席から後ろを見れば、檻の中でビクティムがゼェゼェと口呼吸をしているのが見えます。
ゼェゼェというか、実際の音としてはケヘェ!ケヘェ!という感じでしたね。
ビクティムからすれば
これから自分がどうなるのか、そしてここはどこなのか、目の前にいる人間はいったい誰なのか。
絶え間なく湧いてくる未知なる恐怖に耐えきれずにいるのでしょう。

表情は明らかにおかしく、瞳孔が大きく開き、呼吸も口呼吸で荒い。
猫の口呼吸は異常事態だそうですね。

私が向かう先は漁港ではありません。
先ほど >>152 でお話したとおり、
私にはもしビクティムを「捕獲したらこうしたい」というプレイ内容がはっきりと決まっていました。

私には、今度こそ誰にも見つからないと言いきれる場所がひとつだけあるのです。
今は使われなくなった、山奥にある古い公園です。
林道をずいぶん走ったところにありますが、もう使われておりませんから街灯もありません。
長く住んでいる人でなければ、地元の人でさえ知らないくらいなのです。

私は途中、コンビニで新聞とライターを購入し、再びその公園へと車を走らせました。

25分ほど走ったでしょうか。
そのころビクティムはというと、自分には死が近づいて来ているというのに、
時間の経過とともに様子が落ち着いてきています。
最初から最後まで、本当にこいつは何も理解していないようです。

さて、私は公園に到着しました。