>>209
その時私は近くの自販機に飲み物を買いに行こうと、歩いている最中だったのです。
しかし家の近所で急にgatitoの鳴き声が聞こえたとなれば黒ムツとして放っておくわけにはいきません。
つい数秒前まで炭酸飲料が飲みたいなぁなんて思っていたのですが、そんなことは急にどうでもよくなりましたw

私は目の前の自宅へ蜻蛉(とんぼ)返りして、懐中電灯を手に取り、すぐに鳴き声のしたポイントに向かいました。
場所は確実に例の雑木林の中です。
そっと草木を退けて、周囲を照らしますが、gatitoがいる気配はありません。
一方gatitoも、親だと思って呼んだ相手がまさかの黒ムツだったことに驚き、近くにいたとしても息を潜めてしまっているでしょう。

でも近くにいるということは確実なのです。私は息を殺し、目を凝らして探しました。

しかし人工物に隠れているならともかく、無造作に生い茂った草木の中から、あの小さなgatitoを夜中に見つけるのは困難です。
さすがに諦めよう、と私は思いました。しかもその草木を隔てて向こう側は他所の家の敷地ですから、gatitoの姿を確認したところで捕まえに行くことはできません。
これではとても状況が不利ですよね。そのことを私も冷静に認識しました。
と、その時ですw w w