>>223

しばらく使っていなかった箱罠は、折りたたんで車庫の奥に眠っていました。
久しぶりに組み立てます。これからあのネズミ色がこの中に入ると思うと、自然と気合が入ります。
絶対に逃したくはありません。害獣を箱の中に押し込むことだけを考え、楽しみながら入念に準備します。

相手は動物ではなく悪霊ですから、箱の中に捉えることができれば何をしたって構いません!
これは私の基本の考え方です☆ ですから市販の箱罠が本来、動物を傷つけないように安全に捕獲するために拵(こしら)えた工夫を全て無視して魔改造していきます。

私が持っているのは、踏み板式です。理由は使いやすいからという以外に特にありません。

まずは踏み板を拡張します。扉が落ちる時に猫が尻尾を挟んでもいいから、とにかく私は猫が踏み板の奥の餌までたどり着くことすらできないタイミングで扉が落ちるように設定を変えます。
踏み板に段ボール板を貼り付けて可動域を広くします。猫が箱の中に入って2〜3歩目くらいのところまでダンボール板が伸びていて、それ踏むと連動して踏み板を踏んだことになるので害獣は即アウトです。
餌を食べようが食べまいが、気になって箱に踏み入った瞬間にアウト☆!という地獄の設定です。
この設定でこれまで、餌を取られるどころか、餌を一つも口にできずに、ただ私に捕獲されただけの害獣は数えきれないほどたくさんいます。

踏み板が拡張できたら、薄紙で床全体を覆い隠します。
猫ちゃんが地獄へ向かうランウェイが完成しました!

あとは薄紙ランウェイの一番奥、つまり箱罠の一番奥にカリカリ餌を直置きします。
皆さまもいろんな工夫があるかと思いますが、ひとまずこれがビクティムスタイルの箱罠になります。

私は早速、その日の夕方、日が落ちた直後くらいのタイミングで畑に箱罠を置きに行きました。
日が落ちれば間違いなく畑に人は来ません。

そして、計画としては真夜中に再びネズミ色が畑に現れ、箱に捕まり、
日が昇る前の早朝に私がきちんとその悪霊を除霊してめでたしめでたしという感じです。

私は朝4時30分に起床できるよう、早めに布団に入って眠りにつきました。