>>239
仕掛けに使用した餌はカリカリです。
いつも通り、捕獲器の一番奥に仕込んであります。
トッピングには粉末のまたたびを散らしました。
容赦はしません。
確実に一発でキメられるように、思いつく限りの準備は全て尽くしてあります。
やはり一撃で捕えるのが一番気持ちいいですしね。


固定シンボルは明らかに箱の中の餌に気づいています。
興味を示し、近づいて調べたいけれど、周囲を警戒しているといった様子に見えます。

視線は箱の方へ向けたまま、再びおすわりの姿勢に戻りました。

なかなか歩み寄ろうとはしません。
しかしその場を離れようともしません。

これは我慢対決でしょうか。
望むところです。このあとは夜が更けていくだけ。
人の気配は無くなる一方ですから、2時間でも3時間でも待ってやりますよ。
なんせ夜風が気持ちいいのです。
可能な限り屋外で過ごしたい、なんなら屋外で眠りたいと思うほど、外の空気が気持ちいいのです。

固定シンボルも心なしか、くつろいでいるように見えます。
夜風を浴びながら、死と隣り合わせの状況で、のんびりとしています。

とてもいい夜です。
そして固定シンボルは、今、目の前に迫った二択の選択肢のどちらを取るかで生きるか死ぬかが決まります☆

餌を食うか、やめるか。


結果的にどうやら固定シンボルは、この気持ちのいい夜を命日にすると心に決めたようです☆

急に立ち上がったかと思うと、一直線で箱罠に向かって駆け寄ってきました。
そして足早に箱の中へ駆け込み、試合終了です!

その間、3秒もないくらいでしたw
いきなり立ち上がったかと思うと、ロケットのように箱の中へ突っ込んでいったのですw
迷いは感じられませんでした。急に「今ならイケる」とでも思ったのでしょうかww


私の箱罠は害獣が内部へ足を踏み入れた瞬間にアウトです。
通常の捕獲器は、だいたい害獣が奥の餌まで辿りついたくらいのタイミングで戸が落ちますが、
私のマシンは踏み板が3歩も4歩も手前まで伸びています。
固定シンボルは一瞬にして私の所有物となりました。


箱の中で唖然としている様子が伝わりますw
戸が落ちた瞬間、硬直したように身動きを止めたようです。

パニクって暴れていないだけ賢いタイプと言ってあげましょうか、
でもどうせ私が悠々と歩み寄ったら暴れることでしょう。
もうどこにも逃げ場はありません☆