ある夏の夜のこと。
おじいさんはいつも通り仕事を終えて、いつも通りの時間に家へ帰ってきました。
水色の軽自動車が家の小さなカーポートに入ってきます。
ヴヴヴーンというエンジン音、バタンと扉を閉める音。
これはいつも聞き慣れている音です。

あ!おじいさんが帰ってきたニャ!

3匹の猫は、近くの茂みに身を潜めながら、
今日もその音を合図に餌を求めて近寄ってきました。

おじいさんは毎日仕事から帰ってくると、家に入る前に必ず玄関前の餌箱に猫用のカリカリ餌を用意してくれます。今日も車の横にある物置から大きな袋を取り出し、カラカラカラという音とともにカリカリ餌が配膳されました。

嬉しいニャ!嬉しいニャ!


おじいさんは玄関を開け、家の中に入っていきました。

玄関前には、お待ちかねと言わんばかりにソロソロと忍び寄ってくる影。

今晩、最初に餌箱に到着したのは、だあれ??

なんと、駆除人です。はい、私です。
猫よりも先に、ビクティム作家が餌箱に到着してしまいましたw
右手には固形のリン化亜鉛がゴロゴロ入った小袋を手にしています。

その駆除人は猫の餌箱に、ウサギのフンほどの大きさの丸くて茶色い固形物をたくさん混ぜ込んだ後、すぐに姿を消したようです。
3匹の猫は当然、誰か知らない人が出入りしたニャ、ということしか分かっていません。

あの人が消えたから次はボク達の番だニャ!

駆除人に続き、猫達はソロソロと玄関前に集まりました。


3匹の猫 という夢のお話です。