夢の話になりますが、ついさっき初めてgatoを自らの手に掛けてしまいました

一昨日から俺は田舎の爺ちゃんの家に帰省してるんですが、時々庭に野良猫がやって来るそうです
俺の爺ちゃんは魚が大好きなので、基本いつも刺身とか焼き魚とか煮魚とかを食っています
魚釣りもするし、料理も上手いです

魚もほとんど捨てる所なく綺麗に食べる人なんですが、食って余った骨を庭に来た野良猫にやっているそうです

なんか昔ながらの光景だなぁと思って最初は聞いていたんですが、さっき俺が居間の畳でくつろいでいると、どうやら庭に野良猫が入って来るのが見えたのです

俺は吐き出し窓にかかっていた薄いカーテンを少し開いて様子を見ていました

野良猫は白と黒の模様をしたデカいやつで、口にネズミっぽい小動物を咥えていました
そして窓越しに俺の近くまでやってきて、足元にネズミを放置したのです
そして庭で横になり、ゴロゴロし始めました

俺は足元に置かれたネズミの亡骸を見て悲しくなりました
食われるわけでもなく、ただ殺されたのです
こんな悪質な殺生は俺には耐えられませんでした

2階に上がり、爺ちゃんの木刀を持ってきました

そして木刀を片手にゆっくり庭に出ました
野良猫は警戒心もなく、ゴロゴロしながらウナァーンなどと贅沢な自由時間に浸っています
小さなネズミの命を無駄に奪っておいて優雅に悦に浸るなんて、俺にはその光景がまるで悪役が笑っているかのように見えました

俺はこいつに刀を振ると決意しました
近くで観察するフリを装い、たった一撃のチャンスを見計らいました

ちょうど野良猫が仰向けになり、庭の芝生に背中を擦り始めたタイミングで思い切り首元に木刀を振り下ろしました

ニャ゛ァ゛ン!!と一言叫び声を上げたので俺もビックリしました
しかし次の瞬間にのたうち回ってコイコイを始めたので、今度は思い切り顔面に踵落としを喰らわせたら静かになりました

かなり緊張しましたが初めてgatoを自分の手で〆れて嬉しかったです
あと、初めて目の前で見た光景に「ああ、これがコイコイか」と感じました

軍手を持ってきてgatoのしっぽを掴み、畑に持っていってすぐに埋めました
その後で木刀を綺麗に拭いて爺ちゃんの部屋に入り、元の位置に戻しておきました

俺の爺ちゃんは農家です。だから基本的に日中は留守です
仕事がなくても出かけるくらい、家にいない人なので、軽トラが家に戻って来る音がしない限り家に人がいません

俺は今、木刀でgatoを打った時の手の感触が忘れられません
自分の掌をボーッと見つめながら余韻に浸っているような気分です(実際には居間でテレビを見てるだけなんですが)