>>118
バシャッ バシャッ
「マオォ〜ィ…マオォ〜ィィ…」
勝俣とは対照的な情けない声で泣き始めました!「葵鳴き」ってやつでしょうか?
耳は垂れてT字状になり、鳴きながら何かを訴えるようにコチラを見ています。
最初の威勢はどうした?w今更媚びても遅いですよ〜w
延々とキモい声で鳴き続けていて不気味ですが下ごしらえは大切ですからね、しっかりと油分を落とさないと!

バシャッ バシャッ
「マオォ〜ィィ…マオォ〜ィィ!」
洗剤液をかけるにつれ、鳴き声が大きくなってきてやかましいです。
浴槽の底には茶色くなった汚水が浅く溜まっています。水を踏みたくないのかフィリックスは箱の中をウロウロしながら葵鳴きを続けます。
「マオォ〜ィィ…マオォ〜ィィ!」

…汚れは結構落ちたみたいですし、下ごしらえはこんなもんでいいでしょう。
ゴム栓を抜いて汚水を排水します。
その時にフィリックスがブルブルやったものですから、汚水が私の顔にかかりました。死の間際まで人様に迷惑をかけるなんて、さすがgatoちゃんです。

ここで、寸胴鍋に入った熱闘を慎重に風呂場に搬入します。
これから起きる事を知らないのか、フィリックスは呼吸が多少荒いながらも少し澄ましたような顔をして、腰を落として休憩モードに入っています。
もう怖い事は終わったとでも思っているのでしょうか?トンでもない!ここからが本番ですよw