私は家庭菜園用の魚粉と粉末農薬を蔵から取り出しました。
2つの粉を混ぜて皿に入れ、害獣避けの「マジナイ」としてビニールハウスのたもとに置きました。ただそれだけです。
憎しみを込めて調合したせいか、キモい色になっていますw
余程のバカ害獣にしか効果が無いかもしれません。
でも、半分は気休めですし、戦果の確認もそこまでやる気はなく、特に何も考えずに数日が経ちました。
今思えば、大切な魚と野鳥が殺されたストレスで、あまり余計な事は考えたくなかったのかもしれません。
…数日後。
けたたましいインターホンで目を覚ましました。
「田所さん!大変よぉ〜!!猫が死んでるのよぉ〜!!」
隣のオバチャンです。ウチで採れた野菜をお裾分けしたら料理して返してくれるような優しい人です。
急いでオバチャンについていってみると、ビニールハウスの裏手に4〜5kgはあると思われるデブgatoが転がっているではありませんか!しかも2匹も!
フードをたらふく餌付けされて、小動物を殺すのはゲーム感覚でやっていたんだと瞬時に察せるような憎たらしい体格です。
死骸は使っていない植木鉢の影になっており、ビニールハウスや居住スペースからはよく見えなかったのでしょう。それで外から来たオバチャンが第一発見者になったというワケです。
私は「柄がそれぞれ白と黒で、まるで碁石みたいだなぁ…」と間の抜けたことを考えていました。
昔のコナンの死体のように目を大きく開いて泡を吹いている死に様のほうが間抜けだったんですがねw白い方は肛門から太い糞が10cmくらいハミ出ていましたw
眠るように死んでいたメジロとは対照的です。
私は宗教は信じませんが、その時ばかりは「罪の重さが死相に表れている」と感じましたね。