皆さまこんにちは。ビクティム作家です。
前作でも沢山コメントをくださってありがとうございました。
全部読みました!

この頃は連投規制(?)みたいなエラーが出ることがあるので今回も短編でサクッと一作投下して去ろうと思います。

今年もこの季節がやってきてしまいましたね。
昨晩、私もついに聞いてしまったんですよ。あのとてつもなく迷惑な騒音。
そう、gatoの盛りの季節です。
真夜中の3時前ごろでした。屋外のどこかから急に赤ん坊が喚いているような声が聞こえてきて私の眠りは妨げられました。
ア"ァーー!!ア"ァーーー!!!などと強烈な金切り声です。
目が覚めて、眠い目を擦りながら「あぁ、今年もきたか…」と思いました。

布団から身体を起こし、冷たい水を一杯飲み、寝巻のままクロックスを履いて倉庫へ直行です。
紙皿に安いカリカリを入れ、鰹節をトッピング。捕獲器の中にセットしました。

当然、gatoは喚き続けています。近くのどこかで2匹の変態がパートナーを求め、騒ぎ狂っています。
声を辿ると徒歩3分くらいの民家の畑のど真ん中に奴らは居ました。
向かい合って、馬鹿みたいに騒いでいます!
2匹ともすぐに私に気付き、揃ってこちらを向き、ジッと見ています。

私は2〜3歩だけ歩み寄り、そっと箱を置いて立ち去りました。

まだ夜明け前の深夜です。頭がボーッとします。
台所でコーヒーを淹れて、砂糖とミルクで甘くして、真夜中の静寂の中で一服しました。

ん??
あれれ??
そういえば私が箱を置いたあの瞬間からgatoの鳴き声はしなくなりました。
これは解散したのか、それともどちらか片方の馬鹿が捕まったのかw

右手のコーヒーカップが空になったら確認のために戻ろうと思います。

      ◆

20分くらいが経過。
箱を確かめに歩いて行くと、箱が音を立てて動いています!
やったね、大当たり!
大きめの真っ黒なgatoです。中で暴れています!
盛りの季節にパートナーを求めた結果、見事にマッチングしたのは黒gatoと黒ムツでした!おめでとう!

捕まえたgatoはおそらく野良ですが、大きくてパワーがありそうなのでGT-Rという名前を付けました。
GaTo-Rainbowですね!

真夜中なので堂々と片手で箱を引っ提げ、家にお持ち帰りです。
GT-Rは必死にシャアアしています!