>>264
俺は白の滑稽な暴れ様を愉快に鑑賞しながら右手に紐を持っているだけだ
この紐さえ握っていればいいのだから、もう簡単なことなのだw

白は一向に落ち着く様子がない
散歩を拒否する犬のようにお座りの姿勢で二度も三度も、紐を引っ張り、
外れないと分かれば動揺してまたピョンピョンと魚のように跳ね回っているのだ

なんていい気分だろうw
白の気持ちが手に取るように分かるから気持ちがいいのだw
・自分が完全に捕えられたこと
・逃げる手段を失い、どうにもならないこと
・何をされるか分からないが、本能的に嫌な予感だけは確信していること
少なくともこれらのことは理解しているに違いないのだw
そして命の危機を感じ、底知れぬ恐怖に脳内は真っ白になり、全身の毛は逆立ち、えも言われぬ戦慄に支配されていることだろうw
分かるぞ、手に取るように分かるのだw だから面白くてたまらないw

怖いか?怖いだろうw
害獣めw

俺はさらなる恐怖を味わわせるために、紐を手繰り寄せ、白を宙吊りにした

白の目は大きく開き、必死という言葉を越えて一心不乱という様子で空中ダンスを踊っている
俺は白の心理をきちんと把握しながら、その上で白が一番恐れていることをしてやりたいから
踊り狂う白の表情や仕草を注意深く観察する

宙吊りになった白は首吊りの状況を理解し、2本の前足で自分の首を押さえている
このままこの状況が続くと自分は虹ると分かったようだ

これで白は、宙吊り=虹という連想ができるようになった

それを分からせたから一旦地面に下ろすことにした