昨晩のコイコイ砲はスイングの時点で感触がよかった

回転する俺の身体と両手で尻尾を掴まれたキジトラがまるで2人で一つになったような美しい動きに思えた

身体を回転しながら、俺はとてつもない遠心力を生み出せている実感があった

そして誰もいない夜のコンクリート堤防の壁の前で思いきり叫んだのだ
コイ、コイ、砲ーーー!!!!!!

と叫んだ俺の両手からは、まるでロケット花火が弾けるようなキレのいい手離れでキジトラが発射された

間違いなくキジトラは美しいフォームで顔面から発射され、
顔面から壁に突っ込み、
そしてコイコイに至ったのだ
俺の手にはまだ、昨晩放った時の感触が鮮明に残っている
この感触を忘れたくない

それではジムに行ってくる