本日午前4:00をもって、100時間が経過

小鳥のさえずりと共に布団から起き上がった俺は、顔を洗い、フルーツを食べ、
押入れのドリンクバーの様子を見に行った

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先に昨晩のことを書いておく
ドリンクバーのエネルギーはもう風前の灯のように感じられた
相変わらず口呼吸で、身体はボロボロであり、目は半開きである
給餌はチュール1本と水を与えたが、あまり積極的に摂取しようともしない
生きる熱量を完全に失っている

俺は眠る前に決断した
この劣化したドリンクバーでは、当店で提供できる最低限の品質を下回っている
従って、今宵の営業を最後に、藪の中へ持っていき、お客様による閉店吸い尽くしセールを行う
ドリンクバーが虹橋を渡る最後の瞬間まで血液を吸い尽くしていただく
つまり出血大サービスである
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ドリンクバーは4:00の時点でまだ稼働中であった
俺は衣装ケースを外へ持って行き、お客様を見送り、
ドリンクバーが装着していた結束バンドと汚いオムツを外してやった

衣装ケースの中では5匹のお客様が絶命していたが、
お客様を見送った時点で当店は閉業したため、鞭打ちは無しとする

ドリンクバーの尻尾を掴み、藪へと歩いていき、
お客様が一番多そうな小川の水溜りの傍にそっと置いてきた
いつもなら送迎バスを待機させておく場所だが、ドリンクバーそのものを持ってきてやった
というか、ドリンクバーの身動きさえ封じたなら最初からこれでよかったではないかw

まあいいや

今ごろ薄暗い藪の中では無数のお客様がドリンクバーの血を貪っていることであろう

お客様には天敵が多い
今だけでも贅沢な時間を過ごしていただきたいものだ

ボウフラの時期は小魚に食われ、
小魚の中にはカダヤシ(蚊絶やし)と呼ばれるほど沢山のボウフラを食う者ものいる
成虫になれば昆虫に食われ、
小さなトンボでさえも一日に100匹の蚊を食べるという

そんなハードライフが待っているお客様に対し、俺はgatoというドリンクバーを用いて
少しでも吸血サービスを提供することができて嬉しく思う

さて、本日もあと1時間ほどで俺は仕事に行かねばならない

衣装ケースをもう少し綺麗に掃除して倉庫にしまったら仕事の支度をすることにする
報告はこれで終わりである