>>713
どうせこうなることは分かっていましたw
ですから私は家を出る前に畑の枯れ草や枯れ木を集めて焼却炉を暖めておいたのです

首サバは首輪が付いていますから間違いなく養殖物でしょう
日頃たっぷりと餌を与えられ、たっぷりと脂も乗っているはずです

水に還れないなら水揚げして焼きサバにするしか方法はありません


私はサバになれなかった、いや、サバになる努力を怠った猫を川から手繰り寄せ、引き揚げました。

陸に上げると一言だけアーオと鳴きました。

魚はアーオなんて言いませんからね!
やはりこいつは猫のままです!

べチィ!!!!!

私は首サバに平手打ちをお見舞いし、持ってきた可燃用ゴミ袋に首サバを突っ込んで家に持ち帰りました。


庭では焼却炉の煙突からモクモクと煙が上がっています

車を停め、後部座席のゴミ袋を取り出し、縛ってある袋をさらにキツく結び、
焼却炉へポイッと!


首サバの水分が蒸発するジュウゥゥゥという音が聞こえますw

水揚げ直後の首サバはすでに満身創痍でしたが、こうして焼かれてみて初めて修行を怠ったことを後悔したのでしょうか?
炉の中でアァァァイ!!アァァァイ!!などという悲鳴が響き始めましたw

「こんなことならもっと頑張ればよかったニャ!!」
「どうせ死ぬなら死ぬ気でサバになって海に帰ればよかったニャ!!!」
とでも思ってるんでしょうかね! まあ私の知ったことではありません!

私はいつも通り火種を追加し、炉の下部から酸素も吹き入れました。

煙突の煙は倍くらいの量になり、奇声は止みました。

じきに太陽が昇り、まるで首サバという猫など初めから存在しなかったかのようにいつも通りの静かで平和な朝が訪れたのでした。



ところで、誰の飼い猫だったんですかね???




おしまい