>>289の続き

激辛で熱々の水餃子を苦労して食っている隣で、彼女はさっそく購入したマスクの仕分け作業を始めている。

これは親のところ、これは親戚へ、と言いながら戦利品を並べる彼女の姿は妙に子供っぽく、そして満足そうだった。

そのあどけない笑顔を見てしまうと、今日1日振り回された不満もストレスも全部忘れてしまうから不思議なものだ。

わがままで言うことはきかないが、心は幼く純真そのもの。気を許した相手には裏も表もない。
日本の女とはやはり違う。だからチャイ嬢遊びは辞められない。


さて、餃子も食ったし、このあと別な用事もある。そろそろ帰るとするか。
そう言って玄関のドアをあけたところで、彼女が、ちょっと待って待ってとあわてて歩み寄ってきた。
いったい今度は何事だ?