嬢は金を稼ぐために風俗の仕事をしているのだから、金をたくさん使ってくれる太客は大事だよ。
自分の収入のためには、太客を逃すことはできないし、太客のことを良客と言うのであれば、そうかもしれない。
ただ、太客だからって、接客していて心地よい客とは限らない。金は落としてくれるけど嫌な客はいくらでもいる。
そういう太客は、客としてはまた来てほしいけれど、それはあくまで収入のため。

そのような尺度とは別に、心地よい客というのも存在する。
嬢はあくまで金のために接客しているにすぎないけれど、そういう客には、客としてまた来てほしいと思う。
そういうのも、また別の良客。

良客って一口に言うけれど、少なくとも2種類あるんだろうな。
金をたくさん使ってくれる良客(=太客)。接客していて心地よく、また来てほしいと思う良客。
自分は財力がないから前者は無理だが、後者にはなれるし、風俗ではいつでも後者を目指す。