「売春して生活...客に妊娠させられた」赤ちゃん遺棄事件 あす判決 遺体と過ごした『2か月』裁判で見えた女の“母性”の芽生えと“後ろめたさ”
毎日放送 2022年9月25日(日)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/162617?display=1

コインロッカーに、紙袋が無かった。中には自分が産んだ子どもの遺体が入っている。いつもなら鍵を掛けるがこの日はお金が無かった。
「バレてもいいや」――。そう思ったが逮捕されて思い直した。「やっぱり自分の子どもを助けられたら良かった」。

吉田絵里佳被告(28)。起訴状などによると、今年6月、大阪・日本橋の駐車場にあるコインロッカーに、自身が出産した赤ちゃんの遺体をポリ袋に入れたうえ、紙袋に詰めて遺棄した罪に問われている。
なぜ子どもを遺棄しないといけなかったのか。裁判を傍聴すると、彼女の壮絶な半生をうかがい知ることができた。

中略(ソースで)

実家を飛び出し、売春を生業(なりわい)にしていた『後ろめたさ』から誰にも頼れなかった。しかし、思い切って誰かに相談できていれば、女の赤ちゃんはこの世に生を享けていたかもしれない。
小さな亡骸の尊厳を傷つけた罪は刑務所で償うべきか、それとも社会で更生しながら『生き直し』を目指す道を示すのか。大阪地裁で明日(9月26日)、判決が言い渡される。