アイリスオーヤマが「Made in Japan」復活へ大きく舵 プラ製品を中国から国内製産に
2023/03/02 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/319416

生活用品大手のアイリスオーヤマ(本社・宮城県仙台市、非上場)は2022年6月出荷分から消費者向け6000品目の価格を1割以上引き上げた。
家電では半導体などの調達難が続いているほか、祖業のプラスチック加工で原油高の影響をモロに受けている。

値上げの対象となった商品は家電や収納家具、ペット用品、ヘルスケア関連など、消費者向けの6割に相当する。
原料高や輸送コストの増加で、海外の工場で作ったものの一部は赤字になるなど厳しい状況が続いていた。

生産体制を見直した。中国の4工場で製造している50種類のプラスチック製品を国内に移すことにした。衣装ケースやプランターなどの容器は、中国の子会社が大連、天津、広州から日本に輸出していた。
プラスチック容器は単価が安いにもかかわらず体積が大きく、家電などに比べ輸送コストがかかるという難点があった。中国からの海上運賃は去年の2倍近くに膨らんでいた。