次世代型「見つからないレーダー」で戦い方どう変わる 新型イージス艦に搭載されるか新型「SPY-6」
その凄みを関係者に聞く
2023.02.20

艦艇用のレーダーを、艦種の垣根を越えて統一しようという動きがアメリカ海軍内で見られます。
その要求に応えるべく、アメリカの大手防衛関連企業レイセオンは、艦艇各々のサイズや用途に沿うことのできる新レーダーを開発しました。

●イージス艦から空母まで アメリカ海軍を支えるレーダー「SPY-6」

2022年現在、アメリカ海軍のイージス艦や空母、強襲揚陸艦といった戦闘艦艇は、それぞれの艦種ごとに異なる種類の対空レーダーを装備しています。
しかしアメリカ海軍は近い将来、これら艦艇に搭載するレーダーを、ひとつのファミリー化されたもので置き換える予定だといいます。
それが、アメリカの防衛関連企業であるレイセオン・ミサイルズ&ディフェンスが開発した次世代レーダー、「SPY-6」です。

性能的にも、アメリカ海軍や海上自衛隊のイージス艦に従来、用いられてきた「SPY-1D」レーダーと比較して最大3倍もの探知距離を誇るなど、SPY-6は既存の艦載レーダーと比べ優れたものを持っています。