中国・ロシア・欧米から相次ぐ外交攻勢
産油国アンゴラが取る中立策
2023/3/14
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR3G55DPR3GUHBI018.html

訪日中のアフリカ南部アンゴラのジョアン・ロウレンソ大統領が14日、東京都内で朝日新聞の単独インタビューに応じた。
ウクライナ危機をめぐりロシアと欧米の対立が深まる中、資源大国アンゴラに対しては双方が外交攻勢をかけているが、ロウレンソ氏は戦争状態を非難しつつ、中立外交を展開する方針を明言。
日本からの民間投資の拡大に期待を示した。

●孤立するロシアはアフリカを狙う 欧米と関係悪化した国へ次々接近

アンゴラはポルトガルからの独立戦争(1961〜75年)やアンゴラ内戦(75〜2002年)で、ソ連、ロシアからの支援を受けるなど、ロシアとの関係が深かった。
ウクライナ侵攻をめぐりロシアを非難した昨年10月の国連決議は「賛成」したが、ロシア軍の即時撤退を求めた今年2月の国連決議では「棄権」に回った。

ロウレンソ氏はウクライナ侵攻について問われると、「戦争状態であることを非難する。停戦に向けて他国と共に働きかけていく」と語った。