●不十分な社会保障 ヘルパー頼めば全額負担
さらに、劉さんを追いつめているのが生計をどう維持するかです。
つきっきりで介護するため仕事に出ることはできず、両親のわずかな年金と自分の貯金を取り崩して生活しています。

また、中国では日本の介護保険にあたる制度はありません。ヘルパーを頼んだり、施設に入居しようとすれば全額自己負担になってしまうため、いまの劉さんにはとても払えません。

さらに、医療費に対する支援も十分とは言えません。

劉さんの両親が支払う医療費の自己負担は50%です。
入院などでまとまった金額が必要になれば生活が立ちゆかなくなると心配しています。