例えば、シニア層をターゲットとした情報誌を刊行している市場調査会社ハメルクが2024年に実施した調査では、50代の女性の46%が推しを持っており、そのうち推しにお金をかけている人は69.6%に達することがわかっています。
「推し活はジェンダー観においても興味深い逆転を見せています。伝統的な日本の家庭では、依然として夫が稼ぎ手として期待されていますが、推し活では女性が若い男性を経済的に支えることが多くなります」
広告代理店のOshicocoが行った調査により、1年の間に推し活にかける金額は平均25万円だという結果が得られました。この額と推し活人口から算出すると、年間3兆5000億円が推し活に使われている計算となります。
大企業が擁するスターより個人にお金が流れる傾向があることも指摘されています。
推し活は、ファンたちが同好の士とのつながりや承認欲求、帰属意識の充足を求めている。
友人関係や恋愛からも同様のものが得られるかもしれませんが、そのような関係を「面倒」だと感じる日本の若者が増えており、その結果、友だちレンタルや、性的な意味合いの伴わないハグのサービス、
男装した女性によるエスコートサービスなど、人と人とのつながりそのものが有料で消費されるものとなりつつあります。
ps://gigazine.net/news/20250508-oshikatsu-boost-economy/