突然お別れになって、時間も経ってしまった。やはり元嫁に不倫されたこともあって、この関係はずっと心苦しく、身体の関係を持ち続けることはあなたを傷つけていそうで辛かった。
あなたは、距離を置くことに対して不満そうだった。あなたもあの時辛かったことは知っていたので、それでもなるべく寄り添おうとしたのだけれど、気がつけば連絡することすらストレスになってしまっていた。

あなたから何ヶ月かぶりにメールが来たけれど、職場バレや家族のことが怖くて何もできず、後悔していると謝られてしまった。

私もそれなりに経験を積んできて、どんなことでも行動することが近道なんだと思っている。そしてそれが一番難しく、行動こそがその人を現している。行動せずにメールだけがきたことで、私達はそれまでの関係だったということが自明となってしまったね。

あなたは不安だった。今試験がある時期だからね。家族を守るために事情を述べ、ただ謝った。そして最後にいつか友達になれたらとして締めくくった。一読すると誠意あるように見える文章は、牽制と保身から手際良く効果を与える巧みな文章だ。賢い人はずるいよ。

理屈も事情も聞きたくなかった。ただ一緒に乗り越えようと言ってくれたらどんなに良かったか。
せめて本当に好きだったとか、いままでありがとうと言ってもらえたら、こんな風に辛くなかったのに。

あなたに返信を送りたいのだけど、そうすれば必ず決心が揺らぐのでここに置いておくことにします。この一年くらい、支えになってくれてありがとう。さよならAさん。