コテ小説@不倫板
>>1 おつ ここの小説を楽しみに待っている自分に気付いてしまった タカヲもどうもありがとう なかなか書く暇はなさそうだから気長に待ってる ツイッターにある140字以内の小説、みたいな短編も見たいな だよね これだけの字数で完結っていうのもなかなか難しそうだけども 140文字以内小説練習 「ジャム」 さっきからマスター氏は瓶と格闘している。蓋が開かない。布巾を使ってもハンマーで軽く叩いてもダメ。お湯で温めよう。鍋に水を張り瓶を逆さまに入れ熱し始めた。トイレに行き顔を洗うと洗車に行きたくなった。家に戻った頃には瓶はとうの昔に割れていた。ジャム瓶どころか朝食をとることも忘れていた (140文字) これはなかなか難しい しかもコテを入れてそれらしい話を作るのはかなり難しい 面白かったー! 是非シリーズ化して欲しいですw 作者のほうのアネモネさんが 登場人物が話し出すって言ってたけど、 誰かマンガ家もそんな事言ってて 子供の頃はわからなかったけど、 今ならなんとなくわかる気がするw それから 作中のアネモネは被虐待児だけど シャマールのような存在があるから良かったな、と思ったw メイド達もノビノビしてる描写あったし 弾幕と皇帝は笑ったw 特に皇帝の性癖のところはイロイロw 露出癖と暴露癖掛けてるのか、とかw 蜂子はさっきからタカオの言ったことに対して怒っていた。 どうやり込めてやろうかと考えながらカップラーメンをすすっている。 設定では仕事の合間に担々麺や小洒落たランチだが実際には毎日カップラーメンだ。 もちろんその間にも他スレを10から20はチェックしながらの5ちゃんサーフィンは毎日のこと 自分を正当化する為には睡眠時間を削ることも厭わない。此処での私は女王様でないといけない 誰かを論破した時の爽快感はセックスの比ではない。 >>16 登場人物全員が魅力あるよね アネモネの話は根からの悪人がいなさそう お話てか内容がいつもと同じ煽り 走れメロスのイントロの文体パクッてるからお話言い張っとるだけ マイナス460点 レスがAA表示に自動的になってしまうんだよね DとRのレスって たぶん、D >>18 が創作というのは 本人が申告しないとわからないだろうなあ ん?私がってことか? 私は昼に食べたものを定期的にとあるところにアップしてるので アネモネは私が嘘をついてないことくらいは知ってると思う あと砂蝉やら日村やらにも、今日のご飯としてよく写真を送っていたww 毎日カップラーメン食べるほどにはカップ麺は好きじゃないし、たまに食べる程度だなー タカヲに怒ってもおらんし、やりこめてやろうとも思ってない それぞれの目線はあるだろうが、私の目から見て 彼は流れに乗るのがうまいといえばうまいんだろうが、なんつーかたまにあーして悪ノリするよなぁと まあ、ナルシストあるあるなのかもしれんがw 生温く見とるよ? えっとそれからなに? 誰かを論破した時の爽快感?セックスで得られるのは爽快感なのかww そりゃ男はそうなんかもしれないが、、、w 140文字以内小説練習 「駐車場にて」 チビル氏は愛車のポルシェをいつものコンビニに乗りつけてコーヒーを飲むのが朝の日課だ。まだ深夜シフトの若者がけだるい流れのままレジに立っている時間帯。無表情な若者にも出来るだけ笑顔に接するのがチビル流。カップを手に車に戻り無料Wi-Fiを拾って5chにレスを投下する。オチは特にない (140文字) 私的にポルシェに乗って通勤するなら、朝のコーヒーくらい女性部下が用意はしてくれないのだろうかと考えてしまう 人望のなさが窺える さらに、無料Wi-Fiをわざわざ拾わないとならないというのも、車載Wi-Fiが装備されてないことがわかる 当然ポケットWi-Fiも持ち歩いてない スマホデザリングは割りが合わないので普通はやらん オチはここw スマホのWiFi自動切り替えを知らない 昭和生まれの蜂子らしい解説w 車載WiFiあれば自動切換も必要無いって話なのに何言ってんだ スマホデザリング? 意味わかってるのか?w テザリングな WiFiとテザリングはまったく別物 今朝の栄養ドリンクは バイアグラだな 朝から女がうるさいぜハハーン >>40 オチは140字内で収まるという薄い人物像 一日中デビルは5ちゃんにおる→コンビニの駐車場に一日おる これがオチ 140文字以内小説練習 「大規模オフ」 いよいよ今日は俺の夢だった大規模オフ。思った以上にコテ達が集まってくれた。仲の良かった奴も悪かった奴も今夜は楽しく飲んで歌って騒ごうじゃないか。2時間後、転がる椅子に割れて散乱したグラスの欠片、壁には飛び散る血痕、そして俺の手には店からの100万円の損害賠償請求書が握り締められていた。 (140文字) だよね 私は請求書片手に震えるタカヲを想像してわろたし 土日にフイタリアの話の番外編をひとつ書いてみようかなと思ってます 地の文が比較的三人称全知っぽかったので、 次は一人称かそれに近い地の文で書いてみようかなと思います まだ誰の話にするか決めてないけども スピンオフだね! それぞれにスポット当ててみるってのも面白そう >>63 小説の楽しみ方なんか人それぞれなのに、自分が望む感想が来ないからって悪態つくなよ >>67 笑いどころとかね それ思ったけど荒れてほしくなかったから書かなかった >>65 たのしみにしてる >>69 もうすでに荒れていて、これからまた荒れないようにと思って書いた 書きたいことを自由に書きにくくなるような状態は荒れてるというのでは? いや、笑いどころが違うとか小瀬読んでないとか言われた人たちが書きにくいのではないかと思っただけ 名無しが書きにくいんならタカヲアネモネはどんだけ書きにくいんやろねw >>76 小説読んでなさそうなレベル低いやつが多いからむしろ書きやすいと思う まあ、小説じゃなくてもいいけど長めのお話だったらいいかなと フイタリア帝国物語 外伝 「シャマール」1 オマス・ノヴァ島へ来たのはひさしぶりのこと。できれば会いたくないし避けておきたいのはやまやまだったのに、タキャオはそんな私の先回りするかのように太守へのアポイントをとっていた。 頼みもしないのに。黙っていればわかりゃしないのよ。知らせたら会わなくちゃいけなくなるじゃない。下げたくない頭を下げないといけなくなるし、間違いなくいやーな目にも遭うことになるんだし。余計なことをしてくれたわねタキャオ。 タキャオに向かってそんな恨みごとをこぼしているいるうちに、森のうちに太守の屋敷が見えてきた。どこかで見たことがあるようなお城だ。来るたびに、ウラヤスのディズニーランドにあるシンデレラ城のニセモノみたいだと思う。よく言えば夢があるし、わるく言えば悪趣味。日本でこういうのをなんというんだったか。あ、そうだ、「ラブホテル」だ。まー、そんな感じ。 門扉が音もなく開き、車は玄関に近づく。アプローチをぐるっと回ると、彼はすでにひとりで立っていた。 オマス・ノヴァ太守にしてオマッシュ家現当主ティンコノード・デ・オマッシュ。しかし今日もまた珍妙な格好をしているので嫌になる。VRディスプレイで顔の上半分をすっぽり覆い、下半分は黒いマスクをしている。はだけた肌色(ベージュというよりまさに「肌色」としか言いようがない色)のガウンを着て、茶色のスリッポンを履き、手をぶらぶら動かしながら玄関に突っ立っている。 車を降りて彼の目の前に立ったのに依然として無反応だ。なにかぶつぶつインカムに向かって話をしながらぼんやり立っている。 どうせヘッドフォンで耳を覆っているんだからこちらから挨拶をしても無駄だろう。目の前に立って数分彼を観察していた。またゲームの世界に没頭しているんだろう。鼻毛が何本かそよいでいる。タキャオに命じて引っこ抜きたくなったがやめた。冗談でもそんなこと言おうものならタキャオはきっと、にやりと笑って手袋をつけ頭を押さえつけてから無慈悲に引っこ抜いてしまうだろう。 海風が屋敷まで吹きわたってくる。フイタリアの春の雨季が終わった頃。曇り空だがそんなに不快になる気温と湿度ではない。 遠くでガントリークレーンが動いているらしき注意を促す警告音やら、トラックの移動する音が聞こえている。 いつまでこうやってればいいんだろう、私の気配にも、香水の香りにも気がつかないなんてと頭を振ったところで、私の後ろにひかえていたタキャオが動いた。当主の背後に回ってVRディスプレイを外したのだ。びくっとして、次に彼は目をまぶしそうに細め、そのあと瞠目した。 「おお、おお、シャマール。待っておったのだ」 「おひさしぶりでございます、太守様。ご挨拶に参上いたしました」 素っ頓狂な声をあげる当主。ひきこもってゲーム三昧だと聞いていたが、それにしては今日も日焼けなのかなんなのか、ずいぶん焦げた顔をしている。 「よきよきのよき! いまはゲームでなくてな、メタバースにはまっておるんだ。つい没頭してしまってた。来月、メタバースでネット結婚をする予定なんだ。シャマールにも招待状を送ろうと思ってるんだが。え? いらない? まあそう言わずに。きみも常にネットにつながってないと仕事だってうまくいかんよ。時代はメタバースだよ。メディアミックスだ。メタバースをプラットフォームにして、SNSやらメディアやらフラタニティやらツールやらをチャンキーにミクスチャーしてレッドピリングしたいよな。とりあえず酒でもいかが。ニホンからグレープ味の氷結ストロングを取り寄せてる。それともレモンハートのラムコークとかどう? もちろんラム多め」 腰に手を回しながら当主は私を誘う。背後からタキャオの視線をお尻周辺に感じながら、私は深いため息をついてみせた。 フイタリア帝国随一の港湾都市であるオマッシュの街のさらに25kmほど南方、オマッシュ湾をふさぐようにホノボノ海に浮かぶのがオマス・ノヴァ島だ。10000t級の貨客船が接岸できる港があり、フイタリアの輸出品はすべてこの島の港へ一度すべて陸揚げされ積み直される。 フイタリア帝国は開国されたとはいえ一般国民の海外渡航には制限がかけられており、この島でさまざまな審査と手続きが為されたうえで海外へ海路向かうという取り決めになっている。国際機関の出先事務所もいくつかあり、この島だけは「国家内国家」のような高度な自治が行われている。 オマス・ノヴァ島の現在の太守はオマッシュ・ミルミル・ジョアジョア・ヤクルットン・ティンコノード・デ・オマッシュ。オマッシュの街を開き発展させたフイタリア帝国でもっとも格式高く、帝国皇帝とも権勢を競うオマッシュ家の当主だ。 しかし彼は、すでにフイタリア文化とは一線を置いている。すっかり現代化した生活をしていて、ここ10年以上はオマス・ノヴァ島から外に出ていない。領地であるオマッシュの街とその周辺の領地にも行かず、もっぱらインターネットに没入した生活をしている。 太守は50代後半のひょうきんな顔立ちをした愛想のよいおじさんだ。が、基本はインドアな生活をしている御仁だ。雑務は周囲の私設秘書らに任せて、もっぱらネットゲームに励んでいる。まったくうらやましいボンボンだと私は思う。いまは「ウマ娘」だとかいうニホンのゲームにはまっているようで、リアルの世界でイギリスかフランスの馬主になったらしい。その前は「艦隊これくしょん」だった。 ゲームに飽き足らず女遊びが大好きなのも有名な話だ。島のどこかで温泉を掘り当てたらしく、そこに幾人もの女性をお金でかこっているという噂もきく。たぶん、事実だろうと私は思っている。 半温室になっている広壮な客間に通された。大型テレビにはネットフリックスのSFコメディらしきドラマが映っていて、やたら騒々しい。 ソファに座らせられ、彼みずから部屋の隅のバーカウンターから缶チューハイを持ってきた。たしかに氷結ストロングだったが、グレープ味ではなくオレンジ味だった。おいおい、グラスも氷もなしか。ここで缶そのままで飲めというのだろうか。友だちと家飲みじゃないんだから。そもそもなんのためのバーカウンターなんだよ。 「閣下、今回はオマス・ノヴァ島にわが商会のバイオメタノール製造工場の設置許可をしていただいてありがとうございました」 「よきよき。シャマールとはwin-winの関係でいたい。そんなことより今日は帰さないからな。数日ここに泊まらないか」 「ご厚意に感謝いたしますが、残念ながらこのあともすぐに仕事なのです。実は皇帝陛下からご依頼がありまして」 「ほう、それはこの島と関係があるようなことか?」 ティンコノード・デ・オマッシュの目つきが変わった。 「いえ、そうではありません。人探しの依頼を受けております」 「ふーん、それはまた珍しい仕事を受けたもんだな」 「やりつけぬ仕事で、なかなかうまくいきません」 「で、シャマールが探しているという相手は?」 太守は身を乗り出す。 「オマッシュの街に住んでいるという単眼の子です」 「なんだ、また奇形の子を皇帝は集めているのか」 急に興味を失ったらしく、ソファに痩せた身体を沈めた。缶のプルタブをあけぐいぐいと飲みはじめる。 「数年前も皇帝は奇形の子を探していたぞ。たしか両手で13本指の子だったはず」 「そうですか」 「皇帝はなにを考えてるのかわからん。気まぐれなうえに、そもそも誰にも話が理解できん。さぞかしリーンとユーユ姉妹も困ってるんじゃないか? ま、それはさておき…」 太守は私の目をのぞき込むように顔を寄せてくる。 「なあ、シャマールもこの島に住めばいいだろう? あんな文明開化もしてないようなとこに屋敷を構えるなんて正気の沙汰じゃない。ネットだってないんだろうに」 「ええ、でも多少不便なあちらの生活のほうが、私には性に合ってるようですわ」 太守からオマッシュの街で人探しをする内諾を得て、その日は太守の屋敷を出た。お土産だと氷結ストロングの500ml缶をもらったが、とてもじゃないが飲む気にならない。酒が飲めないタキャオにお土産に持たせた。恐妻家の彼には、妻へのよい土産になったはずだ。 続きはまた明日。 いま文字数カウントしたら、3300文字くらいだから原稿用紙で9枚くらいかあ。 体感的にはあんまり書いてないようで、 実際はけっこう書いてるもんだなあ。 おもしろかった!ありがとう 「まー、そんな感じ。」←ウケた(^^) 長い感じは全くしないね なんかこれ、一冊の本にできそうw そのうちなるかもよ? 電車男みたいにw 暇じゃなくても、アネモネならこんなん出来るでしょ 移動の時間やら寝る前とか頭の中で構想したものを文字に起こすだけだろうし できない人もいるだろうが 書きながらどんどん頭の中に湧いて出てくるものもあるだろうしね 文章書くのはそれなり時間かかかるやろけどストーリーはどのくらいでできるのかな 悩んでなさそうだよな 頭の出来が違うんじゃないのー 私は話を作り出すってできないからなぁ これはフィクションとして面白おかしく書いてるのは皆わかるけど たまに妄想を事実かのように書く人いるじゃん? あれもあれですごいなぁと思うw あとは読ませる文章力なのかなー? アネモネの世界観は結構好きw シャマール外伝は、オマスの紹介が多かったので シャマール単体にもっと細かく描写してほしいところw よろしくたのんます ほーらまたそうやって要求する アネモネの好きなように書かせてやりなよ めんどくさいババアだな そういやタブレットでお絵かきの練習したんだったわ まだ途中だけど裸クラウンです https://i.imgur.com/LhdLoq7.png >>111 すごいなあ なかなか狂気を感じさせてヒムウラリ帝のイメージがよく出てる! >>108 シャマールがどこに生まれて、 どういう経緯でフイタリアの世界に来たのかって話がこのあと続く予定なんですよな シャマルリア・キリアン・ファウスタ・コンスタンティアっていうギリシア・ローマ系の名前なのに 中東風の「シャマール」を名乗ってる理由とか あれだよね もうちょっとしたら勉強しようと思ってたのに 「もう勉強しなさい」と言われたりすると一気にやる気を削がれるやつ 別にぜんぜんやる気がなくなったりはしないんだがw 書き手の性格によるのかもしれんですが オレなんかはむしろ、お話の主人公にしてほしいとか出してほしいというキャラやコテがあれば じゃんじゃんレスしてほしいですけどな >>119 夜にまとめて書きますお 外に出てるので 蜂子のなんてどうせかっこいい主人公になるだけなんでおもろくないだろ 皮肉たっぷりがアネモネの真骨頂なんだから >>111 痩せてげっそりしてるねw 私のイメージではもっとぽっちゃりたぷたぷな感じだったw 登場人物全員が皮肉に書いてある小説なんかおもろくないと思うw >>114 タイプってあると思うのよね 期待に応えたいタイプと、期待されると嫌になるタイプとw >>121 私のだけよく書いてるわけでもないけど、見る人によるよねー そこもw 気がついたことがあるんだが、今書いたら支障があるかもなので ある程度、物語が進んでから書くとするw うむww 実家はもうないんで弟のマンションにおる 昨日は京都の友達のとこで麻雀三昧、めちゃくちゃ久しぶりに四暗刻単騎上がったw そして予定通りベースを貰った、というか一応借りた これから必死に練習せにゃならんのでFOも加速するかもしれん そんで、1人DTM音楽を継続してる奴がいるんでポケカラの音源をかっこよく作ってくれるのをお願いしてきた スペクトラムと角松敏生とか歌いたいのにポケカラにほとんど無い曲もたくさんあるんでその辺りで作ってもらおうかな、とw ただ完成度の高いものを作るのは仕事しながらだとかなり時間がかかるようだ、ドラム、ベース、キーボードを打ち込んでギターは生演奏くらいなら早いがソフトやシンセサイザーでの効果音をオリジナルに近い形で作るのが難しいらしい でも楽しみが増えたw 全然加速してないし、なんというか楽しみ探しばっかりしとるんやね まあ、いつ死んでも後悔しないようにするってんなら それもいいと思うけどw 私的にはタキャヲには、ヒロミGOが一番合ってると思ってる タカヲとタキャヲの二人お嫁サンバは最高でしたし まあ、仮面舞踏会も良かったよ ポケカラは、自作で音源作る人もいるし弾き語りしてる人もいるからね そこに挑戦するってのも悪くない 自分の音源で他の人が歌うなんて、音楽屋さんになったみたいな気分になれるやんな 95点出したから満足 あとはもう少し歌いこなしてからうぷしようと思う >>111 ヒムラウリ49世わろた 欲をいえば、もう少しゲゲゲ感があってもかも >>129 ←これ、なんだっけ?と今思い出してるが なにを思ったのか忘れたw フイタリア物語 外伝 「シャマール」2 なかなかフイタリアではぶどうの栽培は難しい。気温はちょうどいいはずだ。寒暖差も申し分ない。水はけは、土壌を改良したし傾斜地を選んだからまあだいぶ良くはなっただろう、しかし、いかんせん雨が多く日照時間が短すぎる。大事な苗木は温室のなかでやっと育つけれど、外ではなかなかうまく育たない。枯らしてしまったのは何度目だろうか。フイタリアでも日照時間が多いオマッシュの地ですらこのありさまだ。 屋敷に隣接する小さなぶどう園で私はため息をついた。 一緒に来ていたシィが、折り畳みのテーブルセットを準備している。昼食の時間だ。ポットに入ったお茶を自分でカップについで、クッキーを食べる。芋のでんぷんとラードで作ったクッキーはこの地方の名物だ。さくさくとしていて軽い口当たり。かすかにジンジャーの風味も効いていて美味しい。ついつい食べ過ぎてはカロリーが気になったりするけれど。 丘の上から遠くオマッシュの街が見える。何艘か貨物用帆船が港を出入りしているのが見える。いま港を出て行こうとしているのは、私の商会の船だ。今日は、いつものように芋とこのクッキーの材料でもあるでんぷん、ユメータ山脈特産の岩塩が積んであるはずだ。 水平線はかすんで見えない。海と雲がかなたで溶けている。海は荒れていないが今日も曇天だ。 「…ここも世界の果てね」 「え? どうかなさいましたか?」 独り言をつぶやくと、シィが振り向いた。 「いいえ、なんでもないわ。今日のお昼はなあに?」 「赤かぶのシチューを少し持ってまいりました。温めましょうか。パンケーキも焼きますね」 石を積んで作った簡単なかまどにずいぶん使い込まれたフライパンがおかれている。バターのいい香りがしてきた。もちもちパンケーキをこれから焼いてくれるのだろう。 私の名前はシャマルリア・キリアン・ファウスタ・コンスタンティアという。父曰く、グレコ・ローマン風の名前だ。もともとはトルコ人、もっともっと大昔はギリシア人だった。この姓を名乗りだしたのは父の代からだ。 祖父の代まではトルコ風の姓「セネル」を名乗っていた。古くはカッパドキアのギリシア人コミュニティのなかで東方教会司祭だったらしい。家系図上では、コンスタンディヌーポリ総主教座を輩出したがっちがちの学者一族の傍系ということになっている。 第一次大戦と希土戦争のとき、セネル家の男子たちは軍人としてケマル政府軍に参加した。先祖がギリシア人であるのにギリシアと戦ったわけだ。ずいぶん前から司祭職をやめ世俗の仕事に従事していたセネル家としては、当然の選択だった。セネル家の男たちはずいぶん勇敢に戦ったらしい。 トルコが共和制になると、トルコのギリシア系住民たちはトルコへ強制移住させられていった。ギリシア語が話せない住民がほとんどだったが、ギリシア風の名前や正教徒であることを理由に、追い立てられるようにみなどこかへ追放されていった。 しかしケマル政府軍に立って戦ったセネル家は、ギリシア系でありながらトルコに残ることを許され、住民がいなくなったカッパドキアの廃村に住み、残されたブドウ畑を世話しながら暮らしてきた。 祖父の代になると、セネル家はワイン醸造家としてたいそう名を成すようになった。石膏で作った奇岩風のボトルを考えたのも祖父とその弟だ。 いまでもときおり祖父のワイナリーを思い出す。昼でも暗い古い洞窟の僧院跡にワイン樽がたくさん積まれていた。カビっぽい香りのなか、ふっとワインの香りがどこからか香ってくる。 醸造所の隣には瓶詰工場があって、ワインは大きなタンクに移され「檻」を沈殿させ綺麗に澄んだ赤ワインを瓶に詰めなおす。女たちは木槌でコルク栓をはめ、石膏製の蓋を取りつけ、そこに徴税証書でもある封紙を貼る。その様子を見るのが楽しかった。 ほっぺたがいつも赤かった祖父は、幼い私を抱っこして丘をトラックでのぼり、世界の果てみたいなカッパドキアの大地をよく見せてくれた。カッパドキアの大地は、夏は容赦なく太陽に焼かれ、冬は雪は少ないが固く凍てつく。しかし洞窟を改装して作った祖父の家は夏は涼しく冬は暖かで快適だった。部屋の中では声がこもってしまうのも面白かった。砂岩が声を吸収してしまうのだ。 祖父は夕食を食べながら自分で作ったワインを飲み、ほっぺをさらに赤くしてウードを弾いては民謡を歌った。里帰りするたびに私は帰りたくなくなった。 一人息子だった父は、エーゲ海に面した港町イズミルにある大学へ進んだ。大学では農学の勉強をするつもりだったらしいが、すぐに経済学へ転向した。祖父はワイナリーを堅実に続けて欲しかったらしい。でも父はもっとビジネスを大きくしたいと思っていたようだ。 何度か軍事クーデターは起こったがそれでも少しずつトルコは自由化されて、欧米とのビジネスチャンスも増えてきていた。在学中に父は小さな会社をおこした。衣料品専門の商社だった。そこで事務員として働き始めた母と結婚し、私が生まれた。 それからしばらく平穏な暮らしが続いた。 私は最初はイズミルで、思春期になる頃にはイスタンブールへ移った。アジア側のユスキュダル地区の丘の上にあった古い三階建ての家を父は買った。いちばん上に私の部屋があった。 やけに細長い二階建て三階建ての家が立ち並ぶ下町で、家の前の道はまっすぐ海に向かっていた。私はその坂道を自転車で駆け下りて毎日学校に通っていた。 しかし、平穏な暮らしは突然終わった。私がイスタンブールの大学に通っている頃、クーデターが起きたのだ。 イスタンブール市中にも戦車が出動し、ギリシア側とアジア側をつなぐ橋は封鎖された。軍隊に大学を閉鎖され、アジア側の家にも戻れず、私は友人宅に数日泊めてもらった。 雑なクーデターで1週間ほどで鎮圧されたが、反乱将校の背後にはイスラム原理主義とのかかわりが噂された。 このあたりまではトルコ現代史のいつもの流れだ。だが運悪く祖父がそれに連座してしまった。トルコ移民が経営するベルリンのケバブ屋に出資していたが、その店は原理主義者の国際ネットワークとかかわりがあったという話だった。ほんとうのところはわからない。もしかしたら同業者の妬みがあって讒言されたのかもしれなかった。 祖父のワイナリーはすぐに政府に接収され、驚くほど安い値段でイスタンブールの食品会社に売られた。父の会社にも当局の調査が入り、私が生まれる前から営んでいた商社も、当時はじめていた建設資材卸の会社も、すべて売り払う羽目になった。 ほっぺたが赤かった祖父は失意のなかすぐに亡くなり、大事な事業を失った父と私たち家族は、トルコからギリシアのテッサロニキに移ることにした。 それからだ、私たちが古い家名を名乗るようになったのは。現在のギリシアなら「コンスタンティヌウ」あたりの名になるんだろうが、父は「コンスタンティウス」というグレコ・ローマン風の姓を選んだ。私は女性だから「コンスタンティア」を姓として名乗ることになる。 数百年ものあいだ、私たち一族はどこでも「よそ者」だった。トルコ人であってトルコ人でなく、ギリシア人であってギリシア人でなく、もちろんローマ人であったことは一度もない。私はグレコ・ローマンな名に変えても「シャマール」という祖父からもらった名前は名乗り続けた。それはカッパドキアを吹く風のことだ。 私の目にはカッパドキアの夕暮れ、あの「世界の果て」が目に焼きついている。私たち一族が立つところどこであっても「世界の果て」になってしまう。それは宿命だ。ならば、どこにいたって「世界の果て」であるならば、私はどこにも縛られず、むしろいつも自由だ。 そう悟ったとき、私は地球上に5か所ある「世界のあざ」「痕跡」、いわゆる「シグナの国々」に渡って交易の仕事をひとりで始めることにしたのだった。 今日はここまで シャマール目線でのアナ・モノ(アネモネ)との出会いまで あと1回くらいシャマールの話が続きます >>142 あるあるですよなあ オレもその場でメモしてToDoに組んでおかないと、すぐ忘れちゃう すごーく壮大な話になってる アネモネの知識と、シャマールと名乗った私の融合みたいなww >>153 その時その時ふと感じたことってその場で出しておかないと忘れる そんなたいしたことないものだろうしw アネモネの目には、やはり私は逞しくて突き進むタイプのようだw そのうちタキャヲ外伝やらシィ外伝もあったりするんだろうなーと微かな期待 のんびり待つことにしようw 前に、たぶん食堂のDMでシナソスっていう村の写真を見せたと思うんですよね ワイナリーの写真とか あれが元ネタになるですよな あのワイナリーの社長はトルコ人だったけどw 結局、シャマールの根無し草っぽいところというか、流浪性というか 彼女や彼女の一族の根っこにある淋しさみたいなものが どうやってお話の中のアネモネと出会うことで解決されていくかってところが ひとつテーマにあるってことでしょうかねえ わからんけどw タキャオの意外なプロフィールとかも裏設定は考えているんですよね まだお笑いポジションだけど、実はお話全体ではかなり重要なキャラ わからんけどw おもしろかった 仕事で忙殺されながらもその土地土地の風景をしっかり見てきたんだなぁ ユメータ山脈あたりは元々は海だったっていうのが印象に残ったのは何故なんだろ シャマールが通った石畳の坂道とか ワインの製造工程とか 「世界の果てね」から入る回想シーン 情報量が多すぎてw >>158 初めの方から何気に重要なポジションにいるっぽいのは感じていたけどもw 飄々としていながら、なんか変なことはしていながら きっちり様子を見ていてサポートもしてるような雰囲気あるあるw 昨日書こうと思ってたことってのも、この辺の感じだったと思うw >>162 シャマールの爺ちゃん ボトルのカタチ狙ってきとるww 同じコテが繰り返し登場してもねぇ 目新しさが無いし飽きるよね これもポケカラと同じく身内だけで楽しむツールにしかなってない アネモネは一人一人掘り下げるのが好きな奴だからなー 登場人物多すぎるラノベてだいたい大味だし 好みだろね >>167 まあ、私の要望から始まったスレだしさ それにこの板のコテも少ないし もし、誰もが楽しめる小説スレなら自分で作ったらいいよ こればかりは仕方ないw こんなんでも良ければってことで閲覧してくださいw いいんじゃね?アネハチの公開セックスを自慢したいんだろwタカヲのはフイタの皆に読ませたいのが伝わるけどアネモネのは蜂子だけに書いてるんだし評価する必要なし 本人もそう思ってるだろ タカヲ小説の登場人物もだいたい決まってるけどね 私とタカヲとよしことゆゆだw 砂蝉アネモネなんかも登場するけど、比較的少なめ アネモネのには日村もおでびもおますも出てくるし、しーちゃんもいたりw そのうち、ちんぽろも登場するんじゃないかな コテが少ないんだから いきなり全員使ったら話が続かんくね? なんか壮大な話やし ヤジニモとモモ両方あんたの嫌いなコテだよwだからアネモネの話にはでてこない >>176 好きも嫌いも、アネモネ自体絡みもないしねぇ ほんと、なんなんだろ 自分は名無しなのに、コテとコテがどうのと他人の人間関係とかそんなんばっかり言ってる奴w コテの誰かに投影でもしてるんかね 例えばテレビなんかでよく見る有名人を、自分はよく知ってるつもりになっちゃう人いるけど 相手の方はあんたを一切知らないのに、一方的に親しみ感じてしまったりとかさw さらに酷いと、自分を親友と思ってたり恋人と思い込んだりしちゃう人もいるもんねー スレで揉めてるヒムラやデビルは名前でてるんだからよほど嫌われてんだろうなヤジニモと桃子はw >>179 コテの人物像がわからんことには使いようが無いだろな >>182 絡みがないだけでしょ それに蜂子との微妙な関係で描きづらいのもあるんじゃない ヤジニモて おれの名前出すなゴラァておますスレに凸する短気コテだぞ 使えんだろw >>186 ヤジニモは面白いキャラだから登場してほしいけど無理だろうな 140文字以内小説練習 「散歩」 玄関を開けたら球根がいた、そんな夢を何度も見た。今日も朝の散歩に行こうと玄関を開けたらまた球根がいた。「俺の夢に出てくるのやめてや、忘れたいんや」「あなたこそ私の夢によく出てくるわよw散歩なら一緒に行こ」夢なら覚めるなと思いつつ俺はタカヲから貰ったハンカチを取りに部屋に戻った。 (140文字) ナメとニモとおますで迷って結局はっきりさせない結末を選んだw その方が後々広がるかなとおもてな そかw まあ、誰にあげてもいいしね なんから、それぞれにあげたバージョンで深掘りしてってもいい ついでに私がもらったバージョンもよろしこw あんたハンカチ必要ないだろw 俺に拾わせるストーリー作ってブチ切れさせるのもおもろいかなw 実際そんなハンカチが存在していたなら、どうしよう それを拾う人はたった一人なんだよね でも待てよ? ハンカチを拾ったはずのタカヲも浮気したんだよなー 決してそのハンカチは、自分に一途になるためのものではなかったと 好きな人とのチャンスをもらえるハンカチ と、捉えた方が良さげだね もうハンカチネタを引きずるのはやめたかったんだがニモが出ないって話になってたからとりあえずサクッと書いただけさ 大規模オフネタもほんとは小説仕立てにしたかったんだがなかなか難しくて140文字で終わらせちまった >>8 があったんでじゃあもうこれからは140文字で行こかな、みたいなw あり得る話だもんな どっちかってーと、オカルトやねんw ハンカチの能力の定義付けは特に決めてなかったな 両思いになれるってだけで 俺としてはそんな能力など本当はないんだよってことにしたかったんだけど、ファンタジーにするのかリアルな恋愛物にするのかで迷って、結局はっきりさせずにどちらともに取れる形になった タカヲはどっちつかずの話よか白黒きっちりつける話がむいてる >>197 また要求する 黙って待つことはできんのか アネモネさんの小説楽しみにしてますが不倫願望がアネモネさんはありますか?教えて下さい 私は関東住みです >>8 ですが要望に応えてもらえてとても嬉しいです いつも楽しみに読ませてもらってます >>210 アネモネは蜂子と不倫してるから願望アリ >>186 喧嘩っ早いコテとしてちんぽろ酒場物語で登場してたよ >>186 あれはおますが条約を何度も破るからだぞ >>208 はい?楽しみにしとるよ=待ってるよ なんだけど? フイタリア物語 外伝 「シャマール」3 「それで?」 書類に目を走らせながらタキャオに問うた。荘園の執務室には、朝から珍しく日の光が注いでいる。日が当たっている背中はぽかぽかと暖かい。開けた窓から、動物がふひぃふひぃと鳴く声がどこかからか聞こえてくる。農家が飼っているロバが発情してるのだ。 「はい、シャマール様。デ・ビル氏は借金を返すために当座の現金が欲しいと。そのうえで考えさせていただきたいと」 「まあ、ずいぶんと強欲だわね」 「はあ」 皇帝の依頼で単眼の子を探していたが、それなりに時間がかかった、なにせその子は学校にも行かず、その姿を見たという者がいなかった。おそらく普段は家に閉じこもって暮らしているのだろう。 教会の出生名簿にあった住所に出向いても、すでにそこは人手に渡っていた。近所の住人も数年見たきりその後の消息はわからないということだった。結局、オマッシュの街の医者をしらみつぶしにあたってみて、診療記録からようやくその子の居所を突き止めたのだった。没落貴族トヨータ・デ・ビルの娘ということだった。 そもそも私はいまだに悩んでいた。その子はまだ成人に達していない。それどころか小学校を卒業もしていない年齢のようだ。しかも女の子。いくら例外的に封建制が認められてる国だとは言え、あんなド変態で様子がおかしい皇帝にそんな子どもを引き渡すのは後悔しそうだった。なんなら、もう単眼の子は死んでいたとでも報告して済ませたかった。 「でもねえ、そうもいかなさそうね…」 デ・ビルは10年ほど前までは官吏であったようだ。いまはオマッシュの街で商家相手に馬車のセールスなどして生計を立てているらしい。常識的には難しいことだが、縁故の鎖をたどって直接皇帝家へ自分の子を高く売ることも考えられる。 「そうね。じゃあタキャオ、借金は立て替えてあげなさいな。それ以外の条件も全部のむよう伝えなさい。もし吹っ掛けられても宮内府にあとで請求すればいいだけの話よ」 「わかりました」 「ただし、彼が皇帝と直接交渉しないようなにかしら手を打つ必要はあるわね。わかるでしょ、タキャオ。私はその子を〈まだ〉皇帝へ渡したくないのよ」 「了解いたしました」 タキャオの目が光った。 デ・ビルを私の館に呼んだのは2週間ほど経ってのことだった。実は数日前に、私はデ・ビルから馬車を1台購入していた。その残金の支払いを今日行い、さらに借金の肩代わりまでする取り交わしをすると伝えていたので、彼はずいぶんな上機嫌な表情で朝から屋敷にやってきた。温室で私は彼を出迎える。 やけに襟が大きなシャツを着て、あずき色をしただぶだぶの燕尾服みたいな奇矯な服を着ている。髪も――ロンドンのパンクミュージシャンほどではないにしろ――襟足がやたら長い。センスがいろいろとおかしい。 「貴女のお噂はかねがね伺っておりますぞ、シャマール殿。オマッシュの船主ギルドのなかでもずいぶんなやり手だと。ああ、そうそう。このたびは馬車まで購入して下さったうえに、吾輩の申し出を受けていただくとはまことにありがたい。お礼申し上げる。それにしても実に見目麗しい女性だ。匂い立つような色香に吾輩も動悸が先ほどから収まらぬ。酒を一杯いただけぬか」 やや聞き取りにくいくぐもった声でまくし立てる。タキャオがシェリーをグラスに注いでデ・ビルの前に置く。一口で飲み干すデ・ビル。 「むほう、これは舶来の酒。香り高いですな。吾輩の胃の腑もきゅっんきゅっんとなり申した。よければもう一杯」 吾輩の胃の腑がきゅっんきゅっんと… いったい何を言ってるんだこの男は。 「こちらこそデ・ビル様とお会いできるのを楽しみにしておりましたわ。だいたいのところはタキャオから聞いていると思いますけど」 「ええ、ええ。アナ・モノのことでしょう。娘を手放すのは寂しいことだが皇帝陛下の御意ともなれば仕方あるまい。ただ……、」 「デ・ビル様にも生活がございましょう。遠慮なく申されて結構ですよ」 デ・ビルの目が笑う。卑しい笑みだ。 「吾輩も、我が子と別れるのは耐え難い苦しみだ。父と娘と二人暮らしが長く続いたもので。そうですな、1000万ヒムーラでいかがでしょうな」 「1000万ヒムーラですね、わかりました。書類を明日までに準備いたしますわ」 デ・ビルは目を見開く。 「あの、交渉をされないのですか?」 「お子さまの将来にかかわることですよ? 交渉なんてそんな」 「では、1500万ヒムーラというわけには… 吾輩も新しい事業を考えておりましてな。資金を得たいと銀行へ日参しておるのです」 「わかりました、せっかくですから2000万ヒムーラ用意いたしましょう」 「2000万!」 私はこれまでここまで他人を喜ばせたことがない。満面の笑みだ。希望に満ち高揚し、さっきまでしなびた白なすびのようだった顔が生気に満ちて上気している。目は潤み、口は半開きだ。絶頂に達しているらしい。 「さて、それはそれとして馬車の件なのですが」 「はえ? ん?」 デ・ビルはまだぼんやりエクスタシーの残響に浸っているが、急に話が変わって少々困惑している。なぜいまさら馬車の話を? 2000万ヒムーラの金をポンと出すような金持ちが、たかだか50万ヒムーラの馬車の話をなぜ? そんな顔だ。 「当方が購入した馬車はすべての部品が新造のものだったはずだが」 タキャオが口をはさんだ。 「滑り軸受けとサスペンション、あれは中古のものを使用してますな」 「は?」 デ・ビルはぽかんとしている。 「軸受け、サスペンション、ブレーキ。馬車の重要な部品は帝国専売公社の製品であって、新造のものと中古のものとは法律上も税制上も峻別されているはずだ」 「…おお、それは申し訳なかった。吾輩の単純なミスですな。ほかの客への馬車を誤ってこちらにお持ちしただけであろうな。失敬失敬。新しい馬車を早急に手配しますゆえ少々お待ちを…」 「デ・ビル氏、念のために調べたのですよ、当家以外に販売されたあなたの馬車を何台も」 「!!!」 デ・ビルは青ざめている。私は卑しい男のこんな情けない顔が大好きだ。気を抜いたらいまにも崩れ落ちそうな顔。奈落に落ちた男の顔。にやにや笑いが止まらない。 「貴方はずいぶん大儲けなさっているようだ」 「そんなことはないっ!」 デ・ビルがテーブルをこぶしで叩き、シェリーグラスが倒れた。 「我が家を見るがいい! あの小さな家を! トヨータ家は100年前までオマッシュでは五本の指に入る名家であった。子供の頃に吾輩が住んでいた家はそれはもう大きなものだった。この家の何倍も大きな家だっ! トヨータ家はオマッシュ家の懐刀とも言われた名家だったのだ!」 デ・ビルはこぶしを握り締め立ち上がる。涙ぐんで声を震わせる。 「それを、その方らのような異人だの成金だのが攻め寄せて来おって。挙句の果てには単眼の娘など生まれ…… くそおっ」 「しかしそれって、ガチで犯罪なんですYO 犯罪はだめなんだYO」 タカヲはつぶやいた。このタイミングで私はクロージングに入った。 「デ・ビル様、まあこういうわけです。当方としましては2000万でも3000万でもお支払いするつもりだったのですが、残念ながら国法に背いている方に帝室のお金を与えることは出来かねます」 「……」 「しかし、デ・ビル様のお気持ちもよく理解いたしますわ。わたくしも、生まれた国では一族揃って没落してしまった身ですもの」 「……」 「ですから、この件は当局に通報いたしません。内密にして差し上げます。デ・ビル様の借金も、当方が肩代わりさせていただきますわ。ただしこれは私個人からの慈善奉仕ということにいたしましょう」 「……」 「以上を書面にして、明朝、デ・ビル様のお屋敷へお伺いいたします。単眼の子を引き取ってすぐに我々は帰りますし、今後いっさいデ・ビル様とはかかわりを持ちません。もちろん帝室に傷を与えるような真似は一切なさらないようご忠告いたしますわ。よろしいですか?」 タキャオがデ・ビルの傍らに立ち、客間のドアへ手を差し伸べた。デ・ビルはよろよろと立ち上がり肩を落として出て行った。30分前とはずいぶんな違いだ。 私は片手をあげてタキャオを下がらせた。レコードが届いていたからだ。これからひとりでグリーグの「ペール・ギュント」を聴きながら、お茶を飲む時間だ。 明日はシャマールがアネモネを迎えに行きます。つづく。 前スレから読み返してたら寝てもうたw かなりこれは長編になってるー タキャオが一瞬タカヲになってるw どうせならタッキャオが良かったな、パッキャオみたいなw タキャオはできる男 デ・ビルの弱点探してきたんだな これもしデビルがほんとにゆゆりんスレで今名無し自演してたとして、追求してるのがタカヲだったら、または小説でデ・ビルを追求してるのがダークだったら小説とスレの出来事が完全にリンクしてることになるな 前スレはまだ浪人なくても普通に見れるよ 落ちても広告見れば浪人なくても見れるし >>233 タカヲのモバイルWi-Fiは確か、アウアウになったと記憶してしてるw アネモネは気づいて書いてるのか? それならすごいよな >>238 あんたたまにすごい記憶力発揮すんのなw 確かに当時モバイルWi-Fiでauを使っていた しかし今はもうとっくに持っとらんw 残念ながらあれは俺ではない >>237 私も思った けど、さすがにまとめとなると本人の許可があった方がいいよ >>241 すごくないよ、結構この手の記憶力はいい 話の前後なんかはもうわからんくなってしまうことも多いけどねー まとめるなら、5ちゃんじゃなくてもいい気がするw 私がこの先、いつでも読めるようにw 他の板にスレ立てて、そこにコピペしようと思ってたんだけど 小説のタイトルをそのままスレタイにして アネモネ嫌がるかな やめたほうがいいだろな 板またぎはめんどくさい事起きる フイタと事故板、今はVIPのコテまで来る よー考えてみ アネモネは飯の写真勝手にコピペされて嫌になって画像上げるのやめたらしいしなー やるなら本人の許可もらってやれよー >>247 またVIPコテがおますスレで暴れてるな まじうぜーわ こういう流れになるると嫌がらせで立てるアンチ出てくるよねw オレの小説は、家に帰ってからnoteにまとめてみます ちょっと遅くなると思うけども 少し誤字の訂正もしたいところがあるし 昨日はまとめる気力がでないままに風呂から上がったらそのまま寝てしまったので 今日中になんとかします ごめんなさいでした でもいちおう、アカウントだけはとりました https://note.com/neameon/ >>255 まとめ用に作ってくれたんだ ありがとう 5ちゃんだとスレが落ちたら読めなくなるもんね 皇帝との会見まではnoteにまとめました コピペするにあたって誤字をちょこっとだけ変えました 誤字だけでなく、ちょいちょい表現が気になるところだけ最低限の加筆訂正をすることはこれからあるかもしれません が、登場人物の設定を変えたり、文章をまるごと削除したりはしません 手を入れすぎると面白くなくなるので >>258 まとめて読むとやっぱおもしろいわ ヒムラッキョのとこちょこっと変えてあってわろた やった!今年はサボンのアドベントカレンダー予約出来たお! コスメの詰め合わせみたいなもん? ググッてみたら華やかだぬ >>259 「アナ・モノよ、わが都の名を唱えてみよ」 「え……」 「都の名を唱えよ」 アネモネは都の正式名称を覚えていなかった。無意味に長すぎるからだ。家庭教師の先生たちもこの長い都の名前にどんな由来があるのか誰も知らなかった。すくなくとも、フイタリア語ではない。 「…イヤーンダメヨダメダメイヤイヤーン・ヒムラヒムヒムヒムラッキョ…」 「…全然違う。もうよい」 >>264 その会話のところはちょっと変えました ていうか、よく気づくなあ シャマール目線のアネモネとの出会いは 続きを書かないといけないんだが、 さっき帰ったばかりでちょっと今日は書けませぬ 土日になるです ごまんなさい さっき、2万4千円のヘッドホンが突然壊れた。 音楽を大音量で聴き過ぎたせいか、いきなりプチッと音が出なくなった。 俺はムカついて思わずわざとテレビを床に落とした ズドンとテレビが床に落ちた振動を感じて俺はふと我に返った。 何やってんだ俺は。このテレビは15万もしたじゃないか。 たまたま落とした場所には布団が敷いてあって落ちた振動は多少あったが落ちた音は全くしなかった。 たぶん壊れていないだろうと思いながらテレビの電源を入れてみた。 映像は普通に映るのだが、音が全く出なくなっていた。 最悪だ。15万円のテレビまで壊れてしまった。 それにしても今日は外が不思議なくらいに静かだ・・・ 気晴らしにちょっと散歩にでも行ってみようかなぁ。 リン・ユウーユの国ディスコーディアを滅ぼすオマッシュのリーサルウェポン、オマ・スターの登場マダー? >>266 まとめありがとう 続き待ってまーす 子どもの頃、絵本の読み聞かせしてもらってる時のワクワク感に似てるw 今日は遅くに帰ってきてしもうてべろべろで書けませぬ いろいろあって、明日も難しいかもしれませぬ ごめんなさい >>275 テンポよく書けたらいいんですけどねえ これはどうも隙間時間に書けないようなのでなかなか難しい あともうちょっとなのに あと1時間があれば書けるのに 残尿感がすごい 仕事してきます 今日は書けたらいいなあ さすがに公安とか外務省とか そんなことありえんと思うんだが スパイとか諜報員とか いろんな想像が膨らむのもよいことではないかと思います なかなか書けてないけど、とにかく忙しうて頭がそちらのほうへ向かないのでござる もうちょっと待って保水おやすみなさい フイタリア物語 外伝 「シャマール」4 乗馬服に着替えていると、私がだんだんと「シャマール」になっていくのがわかる。これが私の制服のようなもの、港に出向くときには必ず乗馬服だと決めている。 ネイビーのジャケットを少し丈を長めに仕立てているのは、乗馬ズボンにあるシリコンの滑り止めを隠すため、それと隙あらば尻を見つめるタキャオの視線を防ぐためだ。ジャケットの中には白いブラウスとアスコットタイ。アスコットタイとポケットチーフの色や柄はその日の気分で変える。おしゃれといえばそのくらい。あとは長いブーツと乗馬帽。髪は結んでアップしている。長身なほうでもあるし、すこし離れてみれば男性に見えるだろう。 身支度の最後、姿見の前で革製の手袋をつける。手袋をすると身が引き締まる。今日やらないといけないこと、誰と会うのか、どう取引をするのか、どういう顔でどういう目線で相手を見据えるべきか、そんなことを考えながらゆっくりと手袋をなじませる。 オマッシュは港町ということもあって、気性が荒い人間もたまにいる。女性相手に無作法なことをしでかして平気な人間もいる。騎乗していれば、相手がどういう人間であれ、大抵は見下ろすことになる。乗馬鞭を持ち背筋を伸ばし、ごつめのブーツを履いた人間には、女性とはいえ、そうそうぞんざいな態度を取れないと見える。このスタイルで行動するようになってトラブルは格段に減った。 故国のトルコだって古い国だが、この国の歴史はそれよりも古いというのが公式の設定だ。なにせ皇帝家は1万年の血統を誇っているというんだから。 乗馬服を着ることで、ほんとうにあったかどうかもわからない「歴史」とやらをむやみに振りかざす、国の名家だの官僚だのと対等に接することが出来るようになったと私は思っている。人間の価値は外見にあるものではないが、外見をないがしろにする人間には、社会的な価値がなかなか与えられないのは世界共通だ。 今日はトヨータ・デ・ビル宅に行くことになっている。彼曰く、トヨータ家は「古い家」であるらしい。が、だからなんだというのか。いまは馬車を売って暮らしている。しかも詐欺師だ。 こういう半ば犯罪者のような人間と渡り合わねばならないときに思うのは、タキャオにも馬に乗って欲しいということだったりする。しかし彼は頑なにそれを拒む。乗馬ができない訳ではないらしいのに、彼のほうはつねに馬車だ。どちらか主でどちらが従者かわからないではないか… そう思っていた時期もあったが、いまではもう諦めている。私には教えてくれないが、きっとタキャオはいぼ痔なんだろう。けっこうひどめの。だったら仕方がない。 「タキャオ、馬を用意して。行くわよ」 いつの間にか部屋に入って、自分の懐中時計と私の尻を交互に凝視しているタキャオに声をかけた。 デ・ビルの家はオマッシュの街から少し離れた丘の住宅街にあった。イズミル時代の私の家の周りと雰囲気はちょっと似ている。見晴らしもよく、場所によっては港が見える家もあるようだ。だが二階建ての家は少ない。三階建ての家は一軒もないだろう。 デ・ビルの家は、平屋のごく平凡な古い借家だった。壁にはツタが這っていて、窓ガラスの上にもかぶさっている。中に入らずとも、なかなか陰気な気配が漂っているのがわかる。 先に立ったタキャオがドアノッカーを叩く。やけに立派なものだ。しかもイカの意匠。「デビルなんだったらタコじゃないのかよ」と思わず突っ込みそうになる。 よく思い出してみると、何週間か前にタキャオが持ってきたトヨータ家に関する報告書に、この家の紋章は「逆さまになったイカ」だと書いてあった。おそらく、ドアノッカーだけは古い家から外して持ってきて借家に強引に取りつけたに違いない。 しばらく待つと、目の下に隈をつくったトヨータ家当主のお出迎えだ。 昨夜はもんもんとして眠れなかったのだろう。そりゃそうだ、一歩間違えれば当局に通報されてしまいかねない。実に不本意であろうが、こちらの言いなりになるほかない。 「こんなところまでよく来られましたな。さぞかし驚かれたでしょう、あのデ・ビル家がこんなわびしい住まいに住んでいるなどと」 「いいえ、なんとも思っていませんわ」 私は答える。 そもそもトヨータ家がどんな格を持った家なのかよく知らないし興味もない。報告書には長々と書いてあったようだが、飛ばして読んでいなかった。 玄関から入ったすぐの壁に肖像画が何枚か掛けてある。小さな家にしてはサイズ感がおかしい。その前に立ってデ・ビルが少し生気を取り戻したように説明をはじめた。 「これが我が祖父であるトヨータ・デ・デデンデンデンでありまして…」 「そんなことはどうでもいいのよ。お嬢さんとお会いできないかしら」 憮然とした表情でデ・ビルは「こちらへどうぞ」と言うと、隣室に入っていった。私たちも続く。そこに彼女が立っていた。 その部屋は暗かった。 ツタが覆いかぶさった窓の部屋は客間らしかった。うす暗がりの部屋にはこじんまりとした応接セットがあり、壁にはまた何枚もの肖像画が飾ってある。天井にぶら下がっているさほど大きくもないシャンデリア型の燭台にはわずか数本のろうそくが挿してあるきりだ。ずいぶん長い間この部屋を夜に訪れる人がいないことを示していた。 しかし、テーブルの上には小さな花瓶に花が飾られていてそこだけは明るく見える。カノコソウとヤグルマギクだ。たぶんそのあたりで摘んできたものだろう。いまの時期によく見かける花。 「あら、この子ね。まあ、大きな瞳ね」 暗い部屋の隅に彼女、アナ・モノが立っていた。デ・ビルの隣に、微妙な距離感で立っている。そして大きなひとつの目が私を見ている。 11歳と聞いていたが、思ったより小さい。裾がほつれた茶色いワンピースを着ていて、しかも少々丈が短い。合ってない小さい服で身体を押さえつけられて、育つべきものが育っていないのではないかとふと思い、デ・ビルに急に怒りが湧いた。 彼女はじっとこちらを見ている。吸い込まれるような深い紫色の瞳。 私の方がずっと背が高いから私から見るとどうしても見下ろすようなかたちになる。彼女が不安を感じているのはわかる。たぶん彼女は、いまなにが進行しているかわかっていないんだろう。父、デ・ビルが話したとは思えない。 まっすぐ私を見つめるひとつの目、アナ・モノ、つまり「ひとつ穴」。 「わたしはシャマール。よろしくね、アネモネ」 ちらっとタキャオが私を見た。 私はすぐに言い間違えたことに気がついたが訂正をしなかった。 「いえ、わたしはトヨータ・デ・アナ・モノという名で…」 少女は小さな声で答えた。 私はアネモネの花言葉を覚えていた。「forsaken」、つまり「見放されてしまったもの」だ。その瞬間に私は悟った。私の言い間違えは、私の無意識が少女の状況を正確に察知したことを示していた。 「forsaken」は、故国を失った寄る辺ない私と私の一族を形容する言葉。同時に、いま目の前に立っているこの子を示す言葉。彼女の眼は、あの世界の果て、カッパドキアの畑で見た熟れた葡萄の色をしていて私を見ている。ならば、私がやるべきことは? 「あら、そうなの。でもそれ変な名前よ? アネモネのほうがよくってよ。そんな名前、変えちゃいなさいな」 振り返って言った。 「タキャオ、さっさと書類を書いてもらいなさい」 私は彼女と比べて背が高すぎる。これからはかがむことを心掛けなければ。そう思いながら、彼女と目を合わせて言った。 「さあアネモネ、お家に帰るわよ。あなたに山と海と空を見せてあげるわ」 アネモネを連れて帰宅したその日の深夜、図書室の古い本で花言葉を調べた。 つねに真実や運命は隠されて存在している。目に見えるもの、それそのものの背後にはいつもなにか大事なことがあって、私に理解されることを望んでいる。 カノコソウの花言葉は 「accommodation」「親しみやすさ、適応する力」 ヤグルマギクの花言葉は 「delicacy」「繊細さ」 紫色のアネモネの花言葉は 「I believe in you and I'll wait」「あなたを信じながら待つ」 あの花はきっとアネモネが飾ったものだろう。彼女はきっと裏庭からでもあの花を摘んで、めったに来ない来客のために飾ったに違いない。 「その為す所を知らざればなり」、意味があったのだ。 >>301 >>223 からの>>295 ですねw やっと書けたw 満足したった 結局、5ちゃん的に長文なはずなんだけも もっと読みたいなぁと思っちゃうww え、それだけ?みたいなw 自分に見立てた登場人物だと、感情移入できちゃうね >>308 シャマール視点のお話は「シャマール」の1~4まででふ シャマールとアネモネは、どこか似ている部分(強いられて放浪者になってるところ)があって その共通点で引き寄せられたイメージかもですねえ いま自分で書いたのを通して読んでみると あんまり意識してないんですけどねえ 花とか適当に書き飛ばしてたんだけど、 最後に推敲の過程でちょっと思いついて花言葉調べてみたら、 なるほどなあ、そういうことか、と 自分でもすごく納得しました それでお話が完成した感じでした 5ch的かどうかとかは考えずに ちゃんとした小説の体裁と文体で書いたほうがいいのかもしれない これでもかなり寄せてますもんな、5chスタイルに 正直なことを言うと、5chスタイルに寄せすぎると 書けない部分がものすごく多くなってしまうんですよね 今日書いた部分って、3500文字くらいで、 原稿用紙にして10枚もないんだけど、 内容的にはたった10枚で書いちゃうような話じゃないですもんなw 実際のところ noteで、普通に小説としてリライトしていくかもしれません 暇があればだけど >>314 出版社とか誰かにパクられないようにしてねw 次はタキャヲ辺りに焦点を当てるのかなぁ? そしてしーちゃんとかw 一通り回ってまた主人公のアネモネへ かなり壮大な話になるね のんびりやろう〜 とりあえず、皇帝ヒムラッキョにオマスノヴァ島のオマッシュ シャマールにタキャヲにしぃ アネモネにアネモネの元父デ・ビル この辺が今のところのキャストやね そういえば、タキャヲは缶チューハイをお土産に貰ったけども こちらのタカヲはコンビニで缶チューハイを買って飲んで酔って1時間後に具合悪くなったらしいでw 下戸が飲むと碌なことにならんww おもしろかった 無意識に名前を間違えたシャマール 裏庭で花を摘んで飾ったアネモネ 花言葉のくだりでシャマールとアネモネの運命の絆みたいなものを感じた 妻のいる、タキャヲは実はユーユと不倫してるってのもありだな そのくせ人の尻をジロジロ見る癖があるとww オマッシュがリーンに愛人になれと迫ってるとかねw 同じく皇帝もだが、実はヒムラッキョとオマッシュが仲悪いとか >>325 王様ヒムラとオマッシュはやっぱ仲悪いんじゃね? オマッシュは貿易して権力持ってそう これからの展開的に考えて、オマッシュがヒムラッキョを追放して皇帝の座を乗っ取るとか アネモネの小説はパクリ確定 こういう流れの本は去年読んだことあるよ 正直こういうのは別に面白いとは思わないジャンルなせいもあるが たいしてうまい技法な訳でもないのになんでここまで持ち上げられるんかわからん 普段みんな本というか小説読んでなさそう >>329 5ちゃんの中の登場人物を使ってるからなぁ まあまあ、アネモネが何かするたびにケチつけずにいられない人が存在するからねw いくらでも吠えてたらいいと思う 私は面白いと思うのでw 素人なんだから技法とか言われてもちょっと困る気がするし そもそもコテ小説で5chに書いてるんだからそれだけでも制約はある でもまあ、なるべく精進はします そんなことより、アネモネにはたまには私のポケカラを聴いて笑ってほしいの アネモネに質問 下のどう思う? 358 マスター ◆WnYxNxhhF07O [sage] 2022/11/06(日) 17:22:55.05 0 ホルモンもな 新鮮なネタなら臭みは全くない 純白で少し火を通せば最高に美味い 363 名無しさんといつまでも一緒[sage] 2022/11/06(日) 17:39:24.37 0 >>358 新鮮さももちろんだが、内臓系は下処理をきっちりやるかやらないかで美味さが格段に違う 366 マスター ◆WnYxNxhhF07O [sage] 2022/11/06(日) 17:46:54.21 0 >>363 下処理って具体的に何をやるか書けるか? 372 名無しさんといつまでも一緒[sage] 2022/11/06(日) 18:47:18.98 0 >>366 血抜きと解体技術とスピードと冷却 373 マスター ◆WnYxNxhhF07O [sage] 2022/11/06(日) 18:51:26.08 0 >>372 硝酸だよ >>344 アネモネ乙 また長文でウンチク言いたいんやな >>337 そういえば、最近はまったくポケカラを立ち上げてないんですよなあ 明日はひさしぶりに通勤しながら聴くことにしようかのう 今日はパンを作ったりしてたけど写真はまた明日、食堂で >>346 流れが分からんけど、硝酸じゃないと思いますよ 硝酸塩、亜硝酸ナトリウムじゃないかな 発色剤ですよ、ハムなんかに入ってる添加物 市販のハムの色ってうまそうじゃないですか、ピンク色してて あれは亜硝酸ナトリウムによるものです 色が悪くなった生肉にしゅっしゅすると、 肉がピンク色に戻って美味しそうに見えるようになる 味とか鮮度が変わるわけじゃないし、少量なら毒じゃないから使われる ただ、賞味期限の偽装に使われたりして騒ぎになったことがあったから いまは加工肉以外には使わんのじゃないかなあ よく知らんですけど モツ系を白くするかどうかは知らんです たぶんそんな役割はないと思う オレの親父は猟師で、鴨、イノシシ、鹿を撃ってたが 個人的に言えば名無しさんが言ってるように 基本的に肉は、殺した後の処理のスピードですよな すばやく冷却して血抜きすることです オレも子どもの頃、親父の猟についていったことあるけど すぐに沢や用水路にひきずって行って じゃぶじゃぶ水をかけて体温を下げてた 血を抜いて冷やさないと、肉や内臓のなかに含まれてる酵素が 細胞をどんどん自己融解させていって、腐敗を早めるのですよな 冷やして血抜きして、よく研いだナイフで横隔膜やら膀胱の膜を破らないように解体する 筋とりとかきちんと処理して、あとは真空パックして冷凍したり 適切な温度と湿度の保冷庫で熟成させたりする 骨付きの雌鹿の熟成肉とかすごいうまい 鮮度の話じゃないが、子どもの頃はイノシシや鹿のレバ刺しとか食ってたですよなあ いま考えるとありえない 寄生虫とかマジで怖い そっか 通勤の時に聴くのね では、一曲だけ イミテーションゴールドを開いてくれたもうw >>352 お願いします 土下座するので食べさせてください >>357 むかしは猟師の処理スキルとか、ワナ猟か銃猟かの違いで、 ジビエにはだいぶ当たりハズレあったけど いまは田舎にもジビエ加工センターがあちこち立つようになって 品質はかなり一定するようになった ちょっとした都会ならジビエ専門の料理店も出てるんじゃないかな 都内では鹿肉はほぼ通年で質がいいちゃんとしたもの食べられるようになった ほかの大都市でも同じだと思う イノシシの肉は、もともとの個体差があるけど、それでもマシになってきたから 好きなものを自分のお金で好きなだけ食うたらよろしい 知らんおじさんに土下座しないで済むしね 篠山って確かイノシシ鍋有名らしいから今度行ってみるお あざす 140文字以内小説練習 「チャレンジ」 「ネタがない」おますは悩んでいた。古参どもは馴れ合っとるだけで新コテもパッとしないしニコ生に出る度胸もない奴ばかり。しょうがない俺もたまには小説スレでなんか書いてみるか。140文字小説ってのがあったな、ちょっとチャレンジするか。さて何を書こうかと一日中考えてやっとできた小説がこれ。 (140文字) 小説も書かないといかんですよなあ 頭がなかなかそっちのほうに動いてくれない >>361 マスター氏にいちばん遠いようで近いスタイルかもw これもリアル >>360 基本的に不倫って大人がやることなんだから 自分の責任の範囲内で勝手にやればいいと思いますけどなw まあたいてい、その自分でとれる責任の範囲を超えて なにがしかのネガティヴな影響を与えてしまいますけども それに「恋」ってのは、「落ちてしまう」ものですからな そのときにはもう相手に向かって落下している 一度落下し始めると軌道を変えるのは容易なことではない 恋に落ちること自体は否定できない 世の中にはどうしようもないことがあるもんです >>368 そういう時もあるよ 湧いて来たときに書けばいいんじゃなーい フイタリアの話は時系列めちゃくちゃに書いていこうかなと思ってるけど (でも辻褄は合わせる) 次は誰が主人公の話がよかですか? 誰か出してほしいコテはいますか? 希望があれば たつやに夢中になる蜂子に嫉妬しまくるアネモネの話を頼む 侍は武士の友人だよ サンタコスでうpしたことがあったが、なかなかのルックス 武士はKAWAII系だが、侍は今風のギャル系美人 >>387 フイタのコテじゃなかろ アネモネが知らんやろw >>371 先日はなりすまし扱いしてしまい申し訳ありません。 ワインとかキーワードあったのに気づかなかったです… ごめんなさい。 名無しでレスするってのは、そういう勘違いも自身の行動の結果だから別に謝らなくていいと思う いっぱい名前出てるが、よく知らん人も多いんですよな あと、エピソードひとつにつき、一人か二人しか新キャラは出せない(もったいない)ので ちびちび考えて出していきます 今週は皇帝&ミッカの恋バナ 来週はその続きでタキャオとシィが神都に行く話を書く と思います アネモネが知らんと言った人のは私もいらんw 皇帝とミッカは、過去に確かに何かがあったからこれはこれで面白い リアルタイムで見てた私としては、彼らはかなーりロマンティックなやりとりをしていたのでww タキャヲとしぃのもなかなか面白そうと思う しぃが純朴な感じで応対してるのに対して、どこかしら鼻の下を伸ばしているタキャヲ みたいなw オマッシュとリーンの不倫ネタや、タキャヲとユーユの不倫ネタ さらにタキャヲの気の多さとかもネタになりそうww の、わりにひたすら懐中時計を磨き続けないといられない病気とかww シャマールとアネモネの間には恋愛要素が皆無な設定だから 成長していくアネモネの様子なんかも面白い ああ、人間交差点ww 皇帝とミッカ編とタキャヲとシィ編は 時系列的には十数年くらい間があいてる話なんだけど 底流にあるのはひと続きの流れのお話になるです プロットはできたので明日からちょいちょい暇みて書いていきます フイタリア物語「干潟にて 1」 それは有史前のこと。一万年前のこと。 広大で寒冷な草原、百の山と千の丘、幾本かの蛇行する川。かつてこの名もなき平原には人の姿がなく、そのかわり言葉を話すロバしかいなかったという。英雄にして始祖王フィティアナがジッコイッタ山脈を越え、人のいない平原に「フイタリア」という名を与え、魔法でロバの言葉を奪い、始祖六家族を集め「産めよ、満ちよ、出しちゃえよ」と叫んだその瞬間、この国の歴史がはじまった。 そして同時にフイタリア皇家には「呪い」がふりくだったのだった。それは言葉を奪われたロバの呪い。フイタリア皇家には必ず双子が生まれ、彼ら・彼女らが皇位継承を争うことになるという血塗られた呪いだった。 フイタリアの歴史には無数の双子が現れては消える。兄弟同士・姉妹同士が争い、片方は必ず幽閉され、暗殺され、たまに処刑された。しかしその血塗られた歴史も徐々に変わっていく。先代父王が「課題」を出し、その「課題」を先にクリアした者が皇都フリンでフイタリア神聖皇帝として君臨し、そうでない者はフイタリア第二の都市で神聖法皇としてフイタ教会の聖座に着く。かようにして、千年ほど前からは比較的平和な皇位継承が行われるようになった。 このお話は、皇兄陛下と皇弟陛下と、市井の身ながら「女王」と呼ばれた娘の物語である。 +++ 「父帝陛下の宣旨はまだ来ぬかや」 ヒムウラリは今朝も口にした言葉を侍従のテビッチに問うた。答えはわかっている。まだだ。 お気に入りのパンドミにバターを塗りたくりながらヒムウラリはいらいらしている。なにせこの国は馬が基本だ。情報や流通のスピードが遅すぎる。見たことはないが、オマス・ノヴァには「自動車」という風のように速い乗り物があるらしいのに。 ヒムウラリはなにせ試されることが嫌いだ。大学入学に際しても試験など受けたくなかったし、名前を答案用紙に書きたくもなかった。字が汚いのだ。拒絶に拒絶を重ねた結果、フイタリア帝国大学はヒムウラリの入学を拒んだ。ヒムウラリは激怒したが父帝は黙って帝国大学の拒絶を受け入れ、無試験入学を特例で認めてくれたオマッシュ大学神学部への進学を勝手に決めた。 そんなこんなでヒムウラリが小さなホテルのペントハウスに仮住まいをはじめて2年目となる。一人暮らしにすっかりなじみ、神学の知識などちっとも覚えやしないのに大人の悪い遊びは嬉々として覚え、悪い仲間たちと港の酒場に集う昼夜逆転生活。なにか面倒ごとが起これば侍従がいつのまにかケツを拭いてくれている。お気楽な生活だ。 しかし、ついに先月20歳の誕生日を迎えた。フイタリアの偉大な皇統を継ぐ者にとってこの日はとても大切だ。「課題」が示されるからだ。 弟とともに盛大な誕生祝賀を皇都で行った。しかし、父帝は彼ら兄弟へ「課題」を出さなかった。これは異例なことだ。ヒムウラリはがっかりし、内心ほっとした。もしかしたら父帝は、出来がよく、見目もよく、14本指という「王の徴し」がある私に神聖皇帝の座を与えようと考えているのではないか。いまどき「課題」などで皇帝を選ぶのが間違っている。より優れた者、「徴し」がある者が皇帝となるべきなのだ… ヒムウラリは、いつもこんなふうに自分の都合がよい解釈をしてしまう悪い癖があった。 しかし数日前、ついに「課題」に関する宣旨が出されるという報せが近衛騎士団家令嬢のリーンから私信という形で届いた。またある筋から双子の弟が皇都近郊の屋敷を発したという報せも得た。こうなったら弟よりも早く「課題」の内容を知らねばならぬと考えるのは当然のことだ。宣旨が先か弟が先か、これは重大な差なのだ。一瞬でもはやく「課題」の内容を知り、侍従を巻き込んで有利に戦いを進めたい。とにかく「課題」の具体的な内容を知りたい。 リーンから報せを得ての幾日か、ヒムウラリはホテルから一歩も出ずにじりじりと宣旨を待ち続けていたのだった。 +++ 小雨が降る朝、来て欲しくないほうが先に着いてしまった。 外がやけにあわただしい。起きたばかりでナイトキャップを被ったままぼおっとしているヒムウラリの部屋の扉が突然開いた。 「ぬしゃまだ寝とったんか、はーよ起きらんね」 弟である。名をコギイラリという。ヒムウラリは落胆した。宣旨より先にこいつが来てしまったか。 コギイラリは小柄ながらがっちりした体格、ひげ面でむさくるしい外見をしている。農民が被る毛糸の帽子を好んでかぶり、フードがついただぶだぶの服をいつも着ている。彼曰く「ヒップホッパー」だそうだ。 そしてヒムウラリにとってはここが重要なところだが、弟には「王の徴し」がない。手の指は10本だし、目が3つあるわけでもない。足が曲がってもいなければ、頭骨が歪んでもいない。王にふさわしい「徴し」がない。しかし、どこの地方の言葉か知らないが実に粗野な話し方をする。乳母の言葉を覚えてしまったのだという。 「腹減ったくさ、なんか朝飯ばはいよ」 コギイラリの言葉を受けて、脇に控えていたテビッチが召使たちに指示を出す。ヒムウラリも召使が選んだ服に着替えはじめる。今日は燃える夕日のように真っ赤なシャツにエメラルドグリーンのぶかぶかズボンだ。ポケットがあちこちについている。港で見かけた船のマストの修繕を高所で行っている職人がこんなズボンを履いていた。特注して作ったのだ。 兄の威厳を見せつけるように、もったいつけてことさらゆっくりと服を着る。しかし、弟の服とデザインが被ってないこともない。黒皮のホットパンツの方がよかったろうか。 「あんちゃん、あんたいっつもおかしか色の服ば着よるよな。目の痛かつばってん、どぎゃんかならんとな。しかも毎日毎日ひょろひょろくさ。こないだも思たばってん、ちーとは太りなっせよ」 「…そちは何をしにオマッシュに来たのか」 「あんちゃんに会いに来たくさ」 「何用で?」 「親父に言われて来たくさ。詳しかこつはあんちゃんに訊けって親父は言うとったばい? あんちゃんこそなんで俺ば呼んだつな」 なにやら話が通じない。兄弟で顔を見合わせていると、席を外していたテビッチが戻ってきた。丸まって封蝋された羊皮紙の文書を両手で押し戴いて。 +++ ヒムウラリは一刻もはやく文書を見たい。しかし、コギイラリは食事の方が先だと言う。 「こらうまかな、なんなこん食いもんな」 さっきからコギイラリは焼きたてのパンドミを貪り食っている。一斤丸ごと皿の上に置かれ、それを両手でむしりちぎって食べている。よほど気に入ったらしい。マヨネーズを塗ったパンドミを口いっぱいに押し込み、次に牛乳をがぶ飲み、またパンに手を伸ばしの繰り返し。 この国には小麦だけのパンというのはほとんど存在しない。小麦は高価な食材だ。だからパンドミは貿易の盛んなオマッシュの、ごく一部のレストランやホテルで供されている珍しい食べ物だ。首都の皇族たちすら、芋から精製したでんぷん粉にさまざまな穀類の粉を混ぜ、パンケーキにして食べている。こんなふんわりした焼き菓子のような主食を食べられる人間は、フイタリアには少ない。 しかし、ヒムウラリにとってそんなこと、いまはどうでもよかった。 父帝からの宣旨は、テーブルの真ん中の銀のトレイに鎮座している。手を伸ばせば届く距離だ。その向かいにはマヨネーズまみれの指でパンドミをむしり取り口に詰め込んでいる弟の姿。口の周りはマヨでテカテカ脂ぎっている。ぶっ〇〇してしまいたくなる間抜けづら。1500年前なら先手を打って消してしまうところだ。たまに弟は白痴ではないかと感じるがすぐに考え直す。ヒムウラリにとって、皇族にとって白痴すら「王の徴し」となりうるものだからだ。 兄である以上、弟の前では優雅にふるまわねばならぬ。花など一切興味はないが、紅茶を飲みながらテーブルの上の小さな花瓶から花を一輪とりあげる。7本指に小さなスミレ。窓からの光にかざして青いスミレを眺める。いや、眺めるふりをしてその先にいる弟を見る。弟はAJINOMOTOと異国の文字が書いてあるマヨネーズの容器に夢中になっていた。「こらなんでできとっとな。布でもガラスでもなかくさ。透明くさ。ぶよぶよするくさ」 ようやくいっさい噛み合わない兄弟の朝食が済んだ。笑みを浮かべてコギイラリが言った。 「ならにいちゃん、宣旨ばいっしょに開けまっしょい」 弟め、これが例の「課題」だとすでに気がついているではないか。 >>411 そーかそーか、コーギーさんかww コギイラリの言葉は九州弁? あんたいっつもおかしか色の服ば着よるよな。 わろたw >>413 九州弁w 「~くさ」は福岡 微妙にうさん臭いw 「なんか朝飯ばはいよ」てどういう意味かすぃら? 朝飯食わせろ?or 朝飯ないの?? >>418 なるべく易しい九州弁をと思ってるんだけど難しいかも そこの意味は「なにか朝食をください」って感じですね 「微妙に胡散臭い九州弁」は間違いない 語尾の「くさ」はとってつけたような不自然な使い方になってると思う >>419 ありがと > 語尾の「くさ」はとってつけたような不自然な使い方になってると思う ↑ これって北海道弁の~しょに似てるw 途中送信した ~しょ、てよく真似されるけど不自然w フイタリアの創世記まで考えるとはw 「出しちゃえよ」でわろたw フイタリア物語「干潟にて 2」 リビングのテーブルの真ん中に銀のトレイに乗った宣旨がある。ヒムウラリとコギイラリが対面に座し、テビッチは立っている。ほかに誰もいない。まだ雨は降り続いていて、たださらさらと雨音が窓越しに聞こえてくる。 「宣旨を読み上げよ」 重々しくヒムウラリが言った。 テビッチはナイフで封蝋を慎重に剥がし、うやうやしく一度捧げ持った後、宣旨をゆっくりと広げ読み上げた。意外な内容だった。 『オマッシュ女王との婚儀を持って皇統を決するなり』 ひったくってヒムウラリは宣旨に目を通す。踊るような筆記体で祐筆によって大きく書かれたフイタリア文字はヒムウラリにも読めない。すぐにテーブルの上に放り出した。テビッチがそれを丸め紐で止め、うやうやしく一度捧げ持ってからあらためてトレイに乗せた。 父帝のときの「課題」は熱湯風呂であった。父帝は風呂の熱さに気絶したにもかかわらず判定員は我慢してるだけと思い込み、風呂から上がらずに済んだおかげで帝位を得たが、そのかわり死にかけた。祖父帝のときは、首都フリン近くの丘にそのためだけに1000段の石段が築かれた。その石段でうさぎ跳び競争させられたということだった。勝者となった祖父帝は、しかし終生を車いすで生活した。膝が完全に破壊されたのだ。祖父帝は後年、石段を爆破した。 それに比べればマシなんだろうか。しかし「オマッシュ女王」とは誰だ? 「あんちゃん、オマッシュ女王って誰ね?」 さすがにコギイラリも困惑している。ヒムウラリは7本指をわきわきさせながら考える。現在のオマッシュ太守家の誰かのことだろうか。しかし現太守には子はおらず、そもそも結婚をしていない。愛人はいくらかいるようだが、愛人を父帝が「女王」と呼ぶこともあるまい。 自分の知らぬ伝説かなにかがあるのだろうか。とにかく調べてみなければ。 「なあ、あんちゃん。まじで知らんと?」 舐めるようにコギイラリが兄を見る。 知ってたとしても貴様に教えるわけがなかろうよ。そう心の中でつぶやき、黙って席を立った。 +++ コギイラリのいないところでテビッチにも「オマッシュ女王」について問うたがまったく知らないと答えた。テビッチは侍従であると同時に紋章官でもある。帝国皇統と貴族たちの系譜について深い知識を持っている。しかしその彼が知らないとはどういうことか。 もちろん父帝に訊ねるわけにもいかない。おそらく謎解きも含めて父帝の「課題」なのだ。彼はこういう謎解きが嫌いではない。 コギイラリはオマッシュの街におもむき、学者や僧侶、伝説研究者などをあたった。しかし収穫はなかった。それから数日、テビッチとともに神学部図書館にこもり、さらに伝承を探索することにした。 >>429 × コギイラリはオマッシュの街におもむき 〇 ヒムウラリはオマッシュの街におもむき 同じころ、コギイラリも謎解きまで含めて「課題」だと理解した。しかしその後の行動は兄と違った。おそらく兄は「女王」とやらを知らないし、紋章官のテビッチにも思い当たるところがなさげだ。 彼はまず酒場に行った。芋で作った蒸留酒「アクアヴィータ」の瓶を持って、そこらにいる男たちに酒をおごりながら情報を集めた。「女王」「王女」、そんなあだ名を持っている女はオマッシュの街にいないだろうか。 娼館の女主人や娼婦たち、血の気の多い親方の手綱をにぎってる奥さん、居酒屋兼宿屋のおかみさん、子沢山の農婦。たくさんの「女王」や「王女」と呼ばれている女たちがいる。しかしコギイラリには、どれも父帝が探しているような人間には思えなかった。 >たださらさらと雨音が聞こえてくる こういう表現いいね もう何軒目の酒場だろうか。酒瓶を持って酔漢たちから話を聞いていると若い酔っ払いにからまれた。酒を買うときに財布に大金が入っているところを見かけたらしい。ゆすりだった。 コギイラリは落ち着いて酒場の隅に目くばせした。ふたりの男女が近寄ってくる。今日は週末で人が多いのに、身をかわしながら、酔客たちとかすりもしないで近寄ってくる。ただの身体の動かしかたではなかった。風にたなびく煙のような奇態な動き。フードを被った異様な身なりで顔も見えない。手の甲になにやら東洋の文字が刺青されている。もちろん誰にも読めない。 「矢無憂」という刺青のある長身の男が、コギイラリと酔っ払いの間にすっと立って軽く彼の身体を押した。男の姿勢が崩れたところで、「舞刺威」という刺青のある女が手を袂にすっと隠し、次の瞬間、男の首元にまるで鱚のように細長いナイフを取り出し押しあてた。ほんの2、3秒のことだろうか。 「ヤムウ、ブシイ、そのへんにしときなっせ。ちびっとらすたい」 笑いながらコギイラリは言った。 +++ すっかりおとなしくなった若い男は、コギイラリに「女王」は知らないけれども近くに「魔女」はいると言った。17歳で「小麦の魔女」と呼ばれている少女。 「ほうね、料理人かね。で、なんで魔女とか言われとっとね」 「はい、ひとつは小麦を使った見たことない料理を作るからです。フイタリアでは食べたことないような…」 「ひとつはってことは、他になんかあるとね」 「はい、男をもて遊ぶんです。だから魔女と…」 コギイラリの目が光った。 「名前ば教えなっせ、こん酒瓶はのこり全部やるけん」 「ミッカです。ピアピアーノ・デッラ・ミッカ」 「ピアピアーノ…」 コギイラリには聞き覚えがあったがすぐには思い浮かばなかった。 ヤムウがコギイラリに耳打ちする。 「お兄様がいま住んでおられるホテルの名です。ホテル・ピアピアーノ」 +++ ピアピアーノ・デッラ・ミッカは父が経営する「ホテル・ピアピアーノ」のスーシェフである。料理も作るが、主にパンと製菓を担当している。 オマッシュの街には高価ではあるが小麦も輸入品として入ってくる。少しずつオマッシュ近郊の金持ちたちが料理に使うようになってきているものの、まだまだ珍しい食材だ。ミッカは13才の頃から厨房に立ち、パンの製法を学んだ。 ミッカの独創性は、酵母を芋を醸して作ることにあった。輸入の乾燥イーストはたしかに香りが高くふんわりしたパンが焼けるのだが、芋と芋でんぷんが主食なフイタリアの食文化には、やや華やかすぎた。もっともちもちしていて噛み応えがあり、質朴な味わいのパンをミッカはあえて追求した。その試行錯誤のなか、芋酵母を発見したというわけだった。パンを作れば作るほど、彼女の育てる菌株は洗練され、安定していった。いまではミッカの菌株を分けてもらったいくつかのホテルやレストランでは、小麦のパンをそれぞれ作り、提供するようになっている。 わずか17歳でスーシェフになったミッカは、ホテル・ピアピアーノの名とともにオマッシュの街でよく知られるようになっていた。 ミッカの外見は、活発で無邪気そうに見える美少女なのだという。しかし、エキセントリックな気質の少女であるらしい。 コギイラリに絡んだ男も、つい最近ミッカに恋文を出したという。すぐにOKの返事がありデートしたのだが、帰り際に振られたのだという。 「とにかく男をとっかえひっかえです。日替わりで男が変わる。そのうちオマッシュの街の男全員が〈前カレ〉になるんじゃないですかね」 「あんたが力づくでどぎゃんかしようとしたつだろ?」 「まさか、そんな。ミッカの親父さんはオマッシュのギルド理事で重役やってるんですよ。そんなことしたらオマッシュの街で生きていけませんや」 男は、大げさに肩をすくめてみせた。 「ほんなら、なんでミッカて女はそぎゃんあっとかね?」 「…わかりません、急に態度が変わって男を振るんですよ。その日のうちはよくても翌日とか。周りは死人ばっかりです」 どうやらこの男は、ミッカに振られたショックで痛飲していたらしい。哀れなものだ。コギイラリは半分以上残っている酒瓶を男にくれてやり、酒場を後にした。 「そうか、あのパンドミて食いもんな、そん魔女の作っとったつか。ふーん」 コギイラリは夜の街を歩きながら思案をはじめた。その夜は珍しく雨がやんでいたが雲は厚く、月も星も見えず、ガス灯は湿ったオレンジ色で、濡れた石畳に点々とゆらゆらと映えていた。 ミッカ出てきたーw 続き気になる、 wkwkするw ミカ、男をとっかえひっかえにわろたw 日村やタカヲ、ちんぽろその他、確かにwww 今日は無理でした 7割しかできなかった まったく推敲もできなかったので、申し訳ないけど続きは明日の夜といたします おすみなさい フイタリア物語「干潟にて 3」 「にいちゃん、調子はどがんね。女王陛下についてなんかわかったつな?」 コギイラリは目の下にクマを作っているヒムウラリに問うた。 明らかに不機嫌そうに、かちゃかちゃとやけに大きくカトラリーの音をたてながら朝食を食べてたヒムウラリは、じろりと弟に目を向けやけに芝居じみた口調で答えた。 「ふむ、おおよその目星はついた。そろそろ具体的な氏名も出てくる頃合い」 もちろんコギイラリは知っている。 宣旨を読んで1週間ほどになるが、兄はなんの情報も得ていない。コギイラリがオマッシュの街に張り巡らせた情報網から兄の日々の動きは筒抜けだ。 目を細めてヒムウラリは兄を見やる。兄のやっていることは無意味だという確信が彼にはあった。兄の方はその聡い視線に耐えられず窓の外へ目をそらす。 「これは皇統に関わる神聖な勝負。いまたとえなにがわかっていようとそちに話すことはない。愛する弟であろうとも」 もちろんそれはお互い様のことではある。 コギイラリは言った。 「俺はもう全然わからんよ。どっから手ばつけたらよかかもわかんけん、親父に手紙ば書いた。ヒントばくれて」 「ふふん」 ヒムウラリが鼻で笑った。愛すべき単純さを持つ弟よ、もう脱落してしまったか。そう兄は思ったようだった。私は、あとはゆっくり謎解きを楽しめばよい。急に上機嫌になったヒムウラリは、弟に笑みを浮かべて言った。 「そうか、父帝陛下より返信がくればよいのう、弟よ」 +++ もちろんコギイラリがそんな手紙を送った事実はない。情報戦というやつだ。しかし無為に過ごしているわけでもない。3日前からホテル・ピアピアーノの厨房にヤムウを見習いとして送り込んでいる。ヤムウは毎日芋を剥きながら、ピアピアーノ・デッラ・ミッカの人となりや行動を観察し、毎日コギイラリに報告している。 身長154cm、体重は43kg、サイズは目視推定で上から75/54/80のBカップ、足のサイズ22.5cm、視力は両眼2.0以上、髪は黒のロングで肩甲骨が完全に隠れるくらいの長さ、職場では普段はアップにしてコック帽におさめている。瞳の色は紫色。会話はできないが英語はある程度読める。学校は中等部できりあげ、それからはずっとコック業に専念している。 ヤムウによれば、ミッカは厨房でナンバー2の位置にあるスーシェフであるが、現場の掌握力、指揮力にはかなりの実力があるとのことだった。上司である料理長もオーナーである父も、ミッカに並々ならぬ期待を寄せていた。料理長などは、これから数年現場で修業をさせて十分な実力をつけたら料理長職をミッカに譲りたいとまで公言していた。実際、厨房のなかのミッカは、誰にでも公平で人望も厚かった。年上が多い職場であるが、同僚たちはみなミッカに敬意を払っている。 だが問題はやはり私生活だ。父母と同じ山の手の邸宅に暮らしているが、夜は帰ってこないことも多いらしいのだ。 数日前に酔っ払いに聞いたとおり、とにかく男関係が激しい。一見すると、不特定多数の男と遊んでいるように見えるが実際には、毎回「告白されては振る」の繰り返しなようだ。つまり、いちおう二股をかけるようなことはないらしい。彼女なりになにかしらの貞操観念というか道徳的な基準を持って行動しているのだ。ただ単純に「乱脈」だとかというものではないようだった。 コギイラリはそこが気に入った。まだ彼女には「人間のつがい」として行動できる能力はあるということだ。婚約者としてはぎりぎりセーフというところだ。 コギイラリは、直感的に父帝が宣旨に書いた「オマッシュ女王」とはミッカではないかと考えている。 たしかに父帝がこれまで行ったオマッシュ行幸でこのホテルに泊まったことがないし、ここ数年はその行幸すらない。ミッカの父はギルドの重役ではあるが、帝室と関係を持てるほどの身分でもない。しかし、ヒムウラリがオマッシュ大に進学するにあたってこのホテルを生活の拠点としたとき、内偵作業があったことはあったはずだ。 ブシイに探らせた結果、やはり予想通りだった。帝国内務保安局と宮内府は、兄の進学の際にホテル・ピアピアーノの調査を内々で行い、ヒムウラリにこのホテルを推薦していた。ということは、おそらく保安局職員か内通者が現在もホテル内にいて、ヒムウラリの近辺を監視しているのは間違いないだろう。もちろんコギイラリの動きも監視されているに違いない。 +++ いずれにせよ、コギイラリは自分自身でミッカの人となりを確認せねばならなかった。仮に彼女が、父帝の謎かけした「女王」ではなかったにせよ、個人的に興味はあった。ミッカという女は、どうも調べていくほどに人間像がきちんと焦点を結ばない。なにかがおかしい。 コギイラリはホテルの裏口でミッカを待った。彼女は23時すぎに仕事を終えてそこから出てくる。ホテルの周囲の建物の影には、ヤムウとブシイが闇に溶けてまぎれている。 ミッカが出てきた。すでに髪をおろしてボルドー色の膝丈ワンピースを着ている。高価そうな黒いバッグに琥珀色のウェッジヒールパンプス。ベルベットらしい柔らかそうな生地で、オレンジ色のガス灯の濡れた光で輝いている。このあたりでも珍しいくらいに洒落た装いだ。どうやら今夜は家に帰るつもりがないらしい。 雨上がりの濡れた歩道の反対側からまっすぐミッカに向かって近づいてくるコギイラリにミッカは気がついた。いぶかし気な顔を一瞬して、右方向へ歩みだした。コギイラリは必然的に道を斜めに横切る形で彼女に追いつこうとする。 ミッカは気配に気がついて素早く振り向いた。コギイラリも突然の動きに思わず歩みを止めた。 「どなたですか? わたしに御用なの?」 「ああ、まあ」 にやにや笑いながら彼女と間を詰めようとするコギイラリに対して彼女は急にしゃがみバッグを路上に置いた。 「お金はここにあるから… なにもしないで…」 数歩後ずさりしながら彼女はおびえたように言った。 強盗に間違われたらしいと考えたコギイラリは苦笑いをしながら、説明するため口を開こうとした。だが意外なものを見た。ミッカが裸足でまっすぐ自分に向かって突進してきていた。 彼女はいつのまにか靴を脱いでいた。たぶんバッグを路上に置くときにパンプスのボタンを外したのだろう。コギイラリが気を抜いた瞬間、素早く走りにくい靴を脱ぎ捨て、彼女のほうが仕掛けたのだ。 あっという間にコギイラリの目の間に彼女は迫った。狼のような鋭い紫の目。すとんと身体を縮めたかと思うとコギイラリの肩に両手をつき、そこから鉛直方向に倒立状態で身体をまっすぐ伸ばしていく。がくんとコギイラリの視界が揺れ、衝撃で沈んだ。建物の影からブシイが走り寄ってくるのが見えたが次の瞬間大きな衝撃で身体が沈んで目の前が真っ暗になった。 顔が布に視界を覆われている。首のあたりを万力のようななにかが締め上げている。つかんで振り払おうとしたが外れない。女の足、ミッカの足だ。頭はミッカの両手でロックされ、すでにぎりぎりと右方向へねじられている。このままだと意識を失ってしまう。 「きゃははははは、あんたらいったい誰さあ、くふふふ」 頭の上から嬌声が聞こえる。酔っぱらったような、それでいて勝ち誇った若い女の声。なんなんだこいつは。ミッカという女は。 「おいおーい、おまえら勝手に近づくんじゃねえぞお。動くとこいつの首折っちゃうぞお」 おそらくヤムウとブシイを牽制しているのだろう。視界がふさがれていてもふたりの殺気が伝わってくる。目の前を覆っているこの布はスカートか。ぎりっと首と頭にかかる力がさらに強くなった。ふたりが距離を詰めてきてるのだろう。 「もう殺っちゃおうかなあ、きーひひひひ」 どうやら状況をミッカは楽しんでいるらしい。首の後ろにミッカの股間が強く押しつけられている。彼女の狂気をはらんだ声が首の後ろから伝わってくる。 「ヤムウ、ブシイ、ちょっと離れちくれ。このまんまだと俺が死ぬ」 うめくようにコギイラリは呟いた。同時に少しだけミッカの締めがゆるんだ。息をかろうじてついて、彼女の足をぽんぽんと叩いて彼は言った。 「俺はフイタリアの第二皇子、コギイラリって言うったい。落ち着いてちょっと話そうや」 あなた最初から読んでないの? 不板のコテを登場させる縛りなのよ そして今度は誰を登場させるか、リクエストを受けた上で書いてるの 内輪ノリっていうか、そのコテの実際のキャラが塗されるのは 仕方がないでしょ どういうものをあなたが求めてるか知らないけど ちなみにその枠をはめたのは紗摩 >>462 おまえは「てきとお」なのか? 一言嫌味を飛ばすやつ ちゃんと理由を言え アネモネちゃん(♀)が幸せになったので 後は気楽に読んでる >>472 そういえばそうだったw 父親はちょっとアレなんだけどねw フイタリア物語「干潟にて その4」 季節は変わっていった。日々、太陽は力を増し、スコールのような雨を海から定期的に連れてくるようになった。たまには嵐もやってくる。よその国には家をなぎ倒すほどの嵐もあるそうだが、フイタリアの嵐はそれに比べたらだいぶましなほうだろう。風は多少吹くが、街のガス灯をなぎ倒すなんてことはついぞない。数日のあいだ港が休みになって、代わりに居酒屋は昼間から、雨に濡れた客が入る。海の男たちにはよい気晴らしだ。 表向きは、宣旨についてなんの進展もない。一日おきにはヒムウラリと会ってはいるが、兄の話は裏付けがないほのめかしだらけで、兄自身もどうやら途方に暮れていそうなのが察せられた。尊大にふるまっているが、おそらくまったく手掛かりはないのであろう。それなりにテビッチあたりが人脈や情報網を駆使して探ってはいるだろうが、しょせん兄は諜報などには疎い。しばらくはほっておいても安心だろうとコギイラリは考えていた。 ただコギイラリとて、(兄よりは多少マシだろうが)それほど進展があるわけでもない。焦りは禁物だと思いながら、自分のいる状況を測りかねていた。 生ぬるい芋製のビールを毎日飲みながら、コギイラリは宿にこもったまま、兄の部屋に行く以外はひとりで過ごしていた。あの夜のミッカのことを考える。料理人とは思えない身のこなしでヤムウやブシイすら圧倒したあの夜のミッカは、いったい何者であるのか。 +++ 「お前は誰だ? 何者だ?」 ヤムウが険しい目で問うた。 ミッカはコギイラリの首を絞めていた足を解き、唐突にのけぞるような動きをした。次の瞬間、身体を一回転させて濡れた石畳に裸足のまま立っている。曲芸師のような重力を感じさせない動き。ブシイは靴を拾って投げ、ミッカはそれを片手で受け取った。 「お前は誰だ? 何者なのだ?」 ヤムウが同じ口調で同じ問いを発した。コギイラリは首回りを撫でさすりながらミッカのほうへ向き直る。ガス灯の暗い灯りに照らされた彼女の表情は陰が深くよく見えない。しかし、さっきまでの感情の激発は気配もない。呼吸の乱れもなく、さっきからじっとそこに立っていただけかのように落ち着いている。 「お前は東方の武術を体得しているだろう。俺たちとは別の流派のようだが。その黒髪と体格、身のこなし、察するにお前もオリエンタリスか?」 「私は誰でもないよ。〈ディ・ニーマンズローゼ〉さ」 ミッカは2、3歩前に進み出た。ガス灯の灯りで彼女の表情が少し見えるようになった。少し右ひざを少し曲げ靴をぶらぶら街灯にかざしながら、ミッカは小さく笑って言った。 「そして、ホテルの厨房では、あんたの上司だ」 「すまん、あんたが普通の人間じゃなかとはわかったばってん、ちっとはヒントばくれんね」 コギイラリは喉元をさすりながら問いかけた。喉仏が潰されたような感覚がとれないでいる。 「謎解きがお好きなんでしょう? あなたがた兄弟は。よく知っているわ」 目を細め笑顔でミッカは言い、続けた。 「これがヒントなのよ」 +++ 皇都で数週間ものあいだ探索していたブシイからの報告書がようやく届いた。コギイラリは、毎日毎夜、ぬるいビールを飲みながら、彼女の報告をじっと待っていたのだ。革製の文書入れの紐にべったりついた鉛製の封緘を乱暴に剥がし、油紙の包みを破りとって、ブシイの〈ディ・ニーマンズローゼ〉に関する報告書を読み始めた。 Die Niemandsrose、つまり「誰でもない者への薔薇」。 百数十年前に皇帝直属として設置されていた秘密機関の名称がそれだ。ブシイの報告書は詳細を極めていたが、要するに当時の皇帝家と貴族社会が、開国によってフイタリア純潔主義が損なわれる可能性を察知し、奇形の子が生まれる可能性を低減しつつ、貴族同士の多重婚姻をすすめ、貴族層の厚みを増すための諸政策を秘密裏に推進する生政治機関、それが〈ディ・ニーマンズローゼ〉ということだった。 しかし、ブシイの報告書によると、ミッカとその機関との関係は見出されなかったとある。そもそも〈ディ・ニーマンズローゼ〉が活動したのは30年ほどでしかなく。百年前にはひっそりと閉鎖されている。まともな歴史の教科書にも書かれていないような国家機関と、いま17歳の少女との間にどんなかかわりがあるというのか。 ヤムウによれば、ミッカは翌日も変わらず職場で精力的に働いているという。ヤムウへも変わったそぶりを見せないらしい。 よくわからないことは多いが、ひとつだけわかったことはある。父帝はミッカの素性を知っているであろうことだ。 そもそもあんな怪しさ満点の少女がいま目の前に現れてきたこと自体が、とても偶然とは思えない。重要なことは、ミッカが「ヒント」をくれたことだ。正しい推定であれ誤った推定であれ、少なくとも「ミッカすなわちオマッシュ女王なり」という命題は、父帝の作為のもとに作られた「物語」なのは間違いないだろう。罠かもしれぬが、それならそれで。 「父帝といい、ミッカといい、腹芸がすぎるばい。あんちゃんくらいわかりやすかったら苦労はせんとばってん」 コギイラリはビールを飲みながら考える。芋製のビールはやけに腹にたまる。いつか飲んだ舶来のビールはうまかった。東方の幻獣がラベルに描かれている、麦で出来た高級品のラガービールだった。 ならば、先手を打ってみるか。 コギイラリは一気に重いビールを飲み干した。 +++ 数日後、日刊紙「オマッシュ・タイムズ」の一面は、両皇太子殿下へ下された宣旨の内容をすっぱ抜いたものだった。宣旨が一字一句間違いなくそのまま掲載されていて、「オマッシュ女王」として取りざたされている数人の女性の名前、いちばん可能性が高い女性として、ピアピアーノ・デッラ・ミッカの名前があげられていた。 兄の使いが来て呼び出されることがわかっていたコギイラリは、むしろヒムウラリがどんな様子なのか前日から楽しみでならなかった。朝刊のスクープにいちばん驚いたのは、兄だろうからだ。もちろん、リークしたのはコギイラリだ。 ホテル・ピアピアーノのペントハウスで、不機嫌と不安と疑心暗鬼を混ぜて、いま現在もマドラーでかき回しているような顔つきで、ヒムウラリは弟を待っていた。 「あんちゃん、今日もいちだんとおかしか色合わせの服ば着とんなはるな…」 コギイラリは紫キャベツ色のぺかぺかした照りのある絹のシャツに、真っ黄色のズボンを履いている。情緒不安定すぎるだろうと弟は思う。 「この記事は貴様の差し金であるのか」 「あんちゃん、俺はなんも知らんばい。あんちゃんがリークしたつじゃなかとね?」 「そんなわけないだろう!」 ヒムウラリがテーブルを叩いてわめく。すぐ近くにあった銀製のエッグスタンドが倒れ、半熟玉子の黄身がテーブルクロスに流れ出した。ヒムウラリはうつむいてうめくようにつぶやく。 「宣旨は皇統に関わる聖句なるぞ。陛下にどう詫びればよいか…」 「なあ、あんちゃん、俺は思うっちゃけど、これは親父の差し金じゃなかつね」 「なんと?」 ヒムウラリが顔をあげた。純真で、なにも考えてなくて、ただただ生きてるだけの生き物の目、ひよこのような目だ。 「正直言うばってん、こん記事はよう書けとる。ばってん俺はこんひとたちはひとりも知らんばい。あんちゃんは知っとるとな。こん女のひとたちは、全員、貴族じゃなかつばい?」 「……」 「あんま難問すぎていつまっでん解けんとも困るけん、親父が助け舟だしたっじゃなかつな。俺はそぎゃん思っとるとばってん」 「なるほど……」 ヒムウラリは椅子に座り、目を閉じて考える。 たしかに自分にはまったく想定していなかった女王像ではあった。しかし、自分がいま住んでいて、毎日食べてるパンの作り主が探していた「女王」だとしたら? 父帝は、宣旨のなかにヒムウラリに対してアドバンテージを与えていたのかもしれず、そもそも、オマッシュ遊学にせよ、このホテルへの滞在を決めるに際しても、ヒムウラリを次期皇帝にすることを想定してのことだったかもしれぬ。ヒムウラリに都合がよい偶然が揃いすぎているように感じられた。 「もし、親父が怒り出してなんか言うてきたら、俺のせいにしたらよかよ。親父はあんちゃんが跡取りにしたかっだろうと思うよ、状況考えたら」 ヒムウラリは内心ほくそ笑んだ。同じことを弟も考えているらしい。勝負はついたようなものだ。 いつもの調子に戻った兄は、顔を上げて尊大な口調で出まかせを言った。 「ここだけの話であるが、ピアピアーノ・デッラ・ミッカ嬢はすでに内偵しておったところよ」 唐突な兄の言葉に、こみあがってくる笑いを我慢しながらコギイラリは言った。 「さすがあんちゃん。俺にもピアピアーノさんの情報ば分けてくれんね」 「できるわけがないだろう、弟よ、これは皇統を決する神聖な課題なるぞ」 「もうピアピアーノさんと裏でいちゃこらしとるとじゃなかつね?」 「ふん。弟よ、想像に任せる」 「ほんなこて、あんちゃんはこすたくれやね」 「こすたくれ?」 きょとんとした表情で兄はオウム返しした。意味がよくわからなかったらしい。破顔一笑して弟は言った。 「先の先ば見て先手打って動ける、頭んようきれる、かっこよか男ってこつたい」 ヒムウラリとのロマンティックな関係に進んだ後に、アネモネが生まれる経緯が想像つかんw >>482 >コギイラリは紫キャベツ色のぺかぺかした照りのある絹のシャツに、真っ黄色のズボンを履いている。情緒不安定すぎるだろうと弟は思う。 ヒムウラリが変な服着てるんだよね? >>486 ミカは日村と結婚しないでデビルと結婚してアネモネが生まれるんよな オチが見えんw >>487 ありがとうございます そう、その場面はヒムウラリが正しい 名前似てるので書き飛ばしてると間違っちゃう noteのほうは書き換えておきました 最近初めてラノベというジャンルを読みましたが、此処はそれ系の小説の様に見受けられますね アニメの転スラを見て、転スラ初出の「なろう小説」を読み、小説版も21巻まで読みました なろう小説の方は荒削りの危なっかしい面白さが有りましたが小説では語彙の間違いも校正され、 私には魅力的だったヤバめの部分はカットされてしまって少し残念でした アニメといえば、敬遠していた「進撃の巨人」も思い掛けず面白かったので原作も読んでみようかと思います しかし楽園の巨人のアウアウア表現がよく見逃されたものだと少し感心しました(笑 思い通りに話を織り成して行くファンタジーは表現活動としてなかなか良いものだと思います あれ、このみか氏は本人なんだろうかな 希覯事也 小説もなかなか続き書けなくて申し訳ないが わしゃ寝ます すべて年末が悪いとなすりつけて寝るとする >>503 おはようございます 日付け表示が見えなくて、でも多分一日遅れのお返事かな よく晴れて寒い朝です ミカお久しぶり テーマを黒にしてみたらどうかしら?iPad用で、あればだけど 桃ちゃん、お久しぶりです、ありがとう 本文は拡大出来ても名前と日付けは小さいままで、 反転させてもダメなの 色も薄くて、皆さんどうしてこれが読めるのかと思っていたのよ 目を凝らして見ていたよ スクショを撮って拡大したりねw >>502 書きたい欲がないと書けないよねw 楽しみにしてるけど自分のペースで それが上質に繋がるから とプレッシャー与えてみるw >>509 ごめん すっとぼけぶりがwww >>507 みか 生きてて嬉ぴw また日本語どうの言うだろけどw 生きていただけでしーちゃんに喜ばれた 死んだらしーちゃんは泣いてくれるだろうか ああ、ちょっと見てなかった ちゃんと巡回するようにします みなさん、よいイブイブを >>513 ハナクソほじりながら知るか!って言いたいところだけど 多分悲しいから、長生きしてまだしばらくいてw >>519 そこそこ愛があってよいと思います 小説スレのみなさんも、 よいクリスマスをおすごしください 年末年始は旅行に行くので、 なるべく本年中にはお話を完成させたいと思ってます すいません、今年はもう書けませなんだ かわりに、Twitterで流した、 とあるポッドキャストを聞いての感想を貼り付けて、本年は閉店ガラガラする コテも関係ないし、小説でもないので明らかにスレチだろうが これくらいしか旧年中にこのスレでお世話になったひとに差し上げられるものがない ただ、今年書いた、いちばんオレらしい文章のひとつであるようには思える 「こういうへこみ方をしているときはこの曲を」「こんな寂しい感じの時はとあるアニメの第○話を」「こういう開き直り方をしないといけない時にはあの本のそのページを繰り返し読む」みたいに、オレの場合は、自分の心の引き出しに収めてる大事なものを対症療法のように使う癖がある。 つまりオレには、自分を「いつでも」前向きにさせる、決定的に重要な格率の類はないんだと思う。座右の銘がない。聞かれる機会はないこともないけれども、わりと困ってしまう質問だったりする。がっかりさせたくないのでいつもカントの「これでよい」でお茶を濁す(中二病風だし、相手も納得する)。 たまに思うのは、人間は自分を前向きにする言葉はいつも求めているけれども、後ろ向きにする言葉は必要としてないんだろうかということだったりする。そういう言葉ならすぐにいくつも思いつく。たとえば、10年くらい前のラノベに『神様のメモ帳』という探偵ものがあって、そのなかに 「知ることは死ぬこと」という印象的な一節がある。これはかなりな頻度で、ことあるごとにオレは想う。『神様のメモ帳』はいろんな探偵小説やSFへのオマージュがちりばめられてる作品で、主人公のローティーンの少女は引きこもりのニート探偵を自称していて、尊大な言い回しが好きなのに初心(うぶ)で ドクターペッパーしか飲まない。事件を解決するときは喪服を着て現場へ行く。そして死者の秘密を暴き、関係者へ告げ知らせるのだが、そこであきらかにいつもなにか大事なものを終わらせてしまう。「知ることは死ぬこと」というのが、コメディタッチであることも多いけれども、物語の底流にいつもある。 普通の生活をしていたって、こういうことはよくある。知らなければよかったと思うことは日々たくさんある。増えていく。このお話のなかにもうひとつ印象深い言葉がある。それは「人生には取り返しのつかないことしかない」というもの。ネットが拡大し、(正しいやり方で、あるいは間違ったやり方で) 「ただ、知る」ことを渇望している人間はたくさんいるけれども、知った瞬間にどんどん人生は、取り返しがつかない方向へ押し流されていく。そうやって人間は生きていて、仕方がないことだ。だからこそ、知ることの残酷さ、痛ましさをたまには振り返り、いま自分がどれほど死んでいるかを確認する。 オレにとっては「知ることは死ぬこと」みたいな言葉のほうがいつも大切だったりする。知ることは死ぬこと、知ることは死ぬこと。自分を前向きにしない言葉。いまの世では噛みしめることが忌避されるような後ろ向きの言葉。しかしドクターペッパーのように、どこかにないと困る言葉。 私の座右の銘は、昔から一日一善 どんだけ小さくてもいい、自分にとってではない何か一つでもいいと思えることをすること それを意識してやること 心の中の悪い私が存在してる時でも、必ずやるようにしとるよ 真面目というか、いちいち丁寧なんだよねw でもそこがアネモネの持ち味だ 最近、アネモネのスレに田中とかいうのが常駐しておるな 以前、定期的に就労継続支援事業所でボランティア活動していた。「就労継続支援事業」というのは精神や身体に障がいがある一般企業で働くのが困難なひとたちが通う事業所で、軽作業をしながら就労訓練などするところ。少しだけど寄付をして、年に2、3日ほどメンバーさんと一緒に同じ仕事をする。 作業は事業所によっていろいろ。電子部品の一部を作る内職的なもの、パンやうどん麺の製造、アート系のもの、農作業、古紙や空き缶などの廃品回収、きのこ屋さん、高齢者相手の買い物や家事・掃除の補助、スーパー、豆腐の行商、まあいろんなことをやる。当然、オレも同じことを彼らと一緒にした。 働いているメンバーさんもいろいろで、元銀行マンだったけど心の病のせいで会社を辞め、いまは就労訓練のつもりで来ているというびしっとしたひともいたし、元ホームレスのひと、精神疾患や障がいを重複して持っているひと、脳梗塞のせいで運動機能が限られているひと、ほんと人それぞれだった。 依存症のひとも多かった。精神科の病院には依存症専門病棟があるところもある。そこと提携している事業所には、わりと大勢いた。依存症もいろいろで、よく知られているのはアルコールや薬物の依存症だろうし、最近問題になっているのはギャンブル依存症、セックスやゲームに依存しているひともいた。 もちろん正確な定義ではないが、「依存症」というのは「未来よりも現在をとる」という生の様式が定着しきっていて脱却できない状態にあるひとのことなんだなと、一緒に作業していて思ったりした。ギャンブルだけでなく、アルコールや薬物、セックス、ゲーム、いずれの依存症であっても、 実はそこには、つねにお金の問題がある。自分に見合わないお金の使い方をする。給料をもらったらすぐにパチンコに行って、ほぼ全額そこにつぎ込んでしまう。お酒を浴びるように飲んで会社に行けずにお金がなくなる、薬物を買うために借金をする、食べ物を惜しんで風俗に通いゲーム課金する、みたいな。 オレは、ある程度連続した数列が好きだ。そこに規則性があることが望ましい。予測できるからだ。実績も給与も投資も同じだ。徐々に大きくなっていく数字を見ているのが好きだし、そこに自分のプランが着実に反映されていたら好ましい。未来がちゃんとコントロールできている実感は大事だと思ってる、 悪く言えば、未来がコントロールされすぎていて生の冒険がない状態だとも言える。高度成長期に働いていたひとたちは、その少し前にあった大きな戦争という不確実性の高まりと破局があって、それと対比しながら、自分の生活をあえて枠にはめることに幸福を見出した。そういう生の様式を選択した。 依存症のひとたちにはそれがない。一寸先は飛び飛びで、不確実性に満ちていて、それ以外の生の様式は存在しない。バクさんのようにギャンブルの結果を、良くも悪くも予想しない。できない。お金ができたらパチンコ屋に行き、すったり大儲けしたりする。予想の結果なようで、彼らの場合はそうではない。 オレが何年か仲良くしていたアルコール依存症の楽しいおじさんは、ある夜、酔っぱらって池に転落して亡くなった。まさかそんな亡くなり方をするとはオレも思ってなくて、連絡が来たときはびっくりして、悲しかった。とんでもない毒舌吐きで、でも愛があって、いつも手が震えていて、お酒臭くて、 「酒歴」(酒の関わりについての詳細な手記。アルコール依存病棟で書かされる)を半泣きでオレに見せてくれたおじさん。しかし同時に、オレはどこかでこのおじさんがうらやまかった。おじさんの生き方が自由であったとは言わない。自分の命を縮めるような生き方はけっして良いものではない。 目の前にあった消毒用のアルコールをつい飲んでしまって抗酒剤でのたうち回るひとも見たことがある。偶然性を、不確実性を、この世に隠されている悪意や善意を、全身で体感する生。堅実な生活をしていても、たまにギャンブルしちゃいたくなるひとの気持ちも、オレはわからなくはないのだ。(了) みんな規制で浪人持ちしか書き込めんフイタなんだから 暇潰しにええやろ? 実は俺やマロと仲良しな蜂子おばちゃんさあ read.cgi ver 08.1h [pink] - 2023/09/20 Walang Kapalit ★ | uplift ★ 5ちゃんねる