>>214
姉さんの負けよ

A術後補助化学療法

手術で胃がんをきれいに切除しても、術後にがんが再発することがあります。
再発形式としては、肺や肝臓など胃から離れた臓器への転移、大動脈という太い血管周囲のリンパ節転移、お腹の中で多数の腫瘍の粒が発生するが代表的です。
術後の再発の原因として、手術の時点ではCT検査や肉眼で確認できなかった微小な転移が術後増大すること、
リンパ管や血管に入り込んだがん細胞がリンパ節や肺・肝臓などに流れつき術後増殖すること、手術の際に切除しきれなかったごく微小な腫瘍組織が術後増大することなどが考えられています。
術後補助化学療法は、術後遺残しているかもしれない微量な腫瘍細胞ないし微小な腫瘍組織の増殖を抗がん剤で抑制することで、術後再発の可能性を下げるために行う化学療法です。
2001年から2004年に行われた国内の大規模臨床試験にて、ステージ2・3の胃がん術後にエスワンという内服抗がん剤を1年間内服することで術後再発率が低下することが示されました。
その後に行われた、国内外の大規模臨床試験の結果を踏まえて、以下の化学療法が術後補助化学療法として用いられています(2020年5月現在)。