https://bunshun.jp/articles/-/61531#goog_rewarded
巨人、日本ハムを経て、レッドソックスではワールドシリーズ優勝も経験した岡島秀樹氏(47)である。
今回、その岡島氏が、水原氏との知られざる秘話について週刊文春に語った。
「一平くんと出会ったのは、2012年2月、僕が仮契約を結んでいたヤンキースでキャンプインする数日前のことでした。
僕の専属通訳として球団が採用したのが一平くんだったのです」
水原氏は前職を辞して、初めて野球の世界に飛び込んだ。だが、キャンプイン前日になって、思わぬ事態が起きたという。
「身体検査で異常が見つかったという理由で、僕がヤンキースをクビになったんです。
僕の専属通訳になるはずだった一平くんも、一緒にクビになってしまいました」
大きなショックを受けた岡島氏だが、「俺はまだ投げられる」と、ヤンキースのキャンプ地・フロリダ州タンパで自主トレをスタート。
そのとき、水原氏も一週間ほど、トレーニングをサポートしてくれたという。
「彼も、突然職を失ってショックだったと思います。それでも『練習を手伝いますよ』と申し出てくれて。
ヤンキース側が取っていたホテルの期限があったので、『その後は帰るしかないですが、すみません』と。僕に対しては『なんとかメジャーに戻って、頑張ってください』と励ましてくれました」
自主トレ中は連日のように食事をともにした、岡島氏と水原氏。店の手配などは水原氏が引き受けた。そして、自主トレ中の水原氏のサポートが、岡島氏の再起をアシストすることになる。
「一平くんは、いまでは大谷選手のキャッチボールの相手もしていますが、当時は野球が上手くなかったんです。
そもそも、トレーニングにも、彼がやっていたというバスケの格好で来ましたからね。
靴もバスケのシューズでしたし(笑)。だから、キャッチボールは他の練習パートナーにお願いして、一平くんには動画の撮影をお願いしました。
その動画をブログにアップしたら、日本のソフトバンクの関係者がそれを見ていて、声をかけてくれたんです」
こうして2012年3月、ソフトバンクが岡島氏の獲得を発表したのだ。
同年、水原氏も日本ハムの通訳の募集に応募し、合格して入団。
その後、岡島氏が偶然、野球中継に映る水原氏に気付いたことで、再会を果たしたという。