「趣里さん演じるスズ子のモデルとなった笠置シヅ子さんの楽曲にまつわるエピソードやステージのシーンは華やかでよかったです。
羽鳥善一を演じた草なぎ剛さんは戦時中のシリアスなシーンもありつつも、肩の力が抜けた演技がコミカルで面白く、菊地凛子さんのいけずな感じも、モデルとなった淡谷のり子さんを彷彿とさせました。この2人はスピンオフを見たいですね」
と高評価。さらにスズ子の弟・六郎を演じた黒崎煌代の演技を絶賛する。
「視線の動かし方や身体の動きなど、六郎という役を相当研究したんだろうなと思わされました」
ドラマウォッチャーの神無月ららさんも、「笠置シヅ子という戦中・戦後期の大歌手をモデルにした物語として、週の最後にステージで歌うスズ子によってカタルシスが訪れるという作りに誠実さを感じました」
そんな作品だが、実は“中だるみ期”も訪れていた。「スズ子とパートナーの愛助(水上恒司)の日々を描くパート、特に結核が悪化してからは命を削るような回を重ねてとても見応えがありました。
ただ、その緊張感の後に娘・愛子の子育てをする日々が少々オーバーに描かれてしまったのが“失速”と言われてしまうことにつながったのだと思います」
画面に花を添えた愛助亡き後に登場した、新キャラにも批判が集まった。「キング・カズの息子、三浦りょう太さんが演じる新マネージャーのタケシです。
当時は歌唱シーンもなく、わがままな娘を溺愛するスズ子とふてくされる愛子という展開が続いていたところに、慇懃無礼なタケシの登場で視聴者もストレスを感じたのかもしれません。
主演の趣里さんと同じ事務所の三浦さんにバーターの匂いを感じたのも事実。『あさイチ』に出演したときの態度が悪い、とも一部で叩かれました」
ドラマ評論家のくのいちこさんも、「不快な登場人物がいなくていい感じに進んでいたのに、小夜(富田望生)、タケシに関してはキャラ設定が雑だなと感じました。前半で描かれていた義理と人情が中盤に薄れたのもやや残念」
「終盤でまた義理と人情が復活してきたし、蒼井優さんが演じた大和礼子の娘・水城アユミ(吉柳咲良)や沼袋勉(中村倫也)の登場で見事に盛り返してきた感も。3月22日放送の、スズ子とアユミの歌唱シーンは圧巻でした」