妄想性障害
妄想性障害とは、1つまたは複数の誤った強い思い込みが少なくとも1カ月間持続する病気です。
妄想の内容は、配偶者の裏切りなど通常でも起こりうることや、傷あとを残さずに内臓を抜き取られてしまったなど起こるはずのないことなど様々です。
幻聴や陰性症状などは目立たない一方、妄想から社会生活に強い影響が出ることもあります。
妄想性障害は統合失調症と似ているところが多い病気ですが、統合失調症とは異なり、感覚鈍麻や意欲の減退はみられません。
また、統合失調症とは異なり、おくすりへの反応がよくありません。
ご本人は自身が病気にかかっているということを理解できない(認めない)ため、そもそも治療を受けようとしないこともあります。
周囲への影響が大きすぎる場合は、医師の判断で入院が必要になることもあります。
妄想性障害の治療には、医師と患者の良好な関係の構築が不可欠です。