1982年版と比べるとソフトになってたように思うわ。
例えば、1982年版では
「主人公が空襲予告のビラを配ったせいで却って住民が避難できなくなった」
という皮肉な展開があったけど、2024年版にはなかったわ。
また、1982年版では、(クールな二枚目俳優たる細川俊之が演ずる)主人公が卑屈な猫撫声で農家の人に食物を分けて貰うことをお願いするシーンがあったけど、2024年版にはなかったわ。
エンディングも謂わば、1982年版は「世界滅亡」だったけど、2024年版は「新世界のアダムとイブ」だったわ。
1982年版のエンディングはいかにも1980年代らしかったから、2024年版もそれと同じにするのはちょっとどうなのかと思ってたわ。
けど、まさか映画『デビルマン』と似たようなエンディングになるとはね(笑)。
多分、一番大きな違いは、1982年版が「荒唐無稽だけど、全部現実」だったのに対して、2024年版が「もしかして非現実?」だったことかも知れないわ。
そのせいで、2024年版は、反戦作品として『ジェイコブス・ラダー』と似たような失敗をしているような気がするわ。
ま、それはそれとして、「辻褄合わせ」が何よりも重要な今時の視聴者にとっては『終りに見た街』は不完全な作品かもね。