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人気アイドルのライブに、知人になりすまして入場しようとしたとして、詐欺未遂罪などに問われたファンの女(28)が今月、大阪地裁で有罪判決を受けた。
ライブを見たいあまり、複数の知人の名前を使ってチケットの抽選に応募し、本人確認に必要な運転免許証の偽造までしていた。「推し活」が過熱する中、ファンの行き過ぎた行動の代償は大きかった。
昨年12月25日夕、東京都在住だった被告の女は大阪市内の劇場前にいた。手には、7人組アイドルグループ「WEST.」のデビュー10周年記念ライブのチケット。だが、名義は女のものではなかった。
検察側の冒頭陳述によると、女は自身に加え、知人らの名前も使い、複数のアカウントでファンクラブに入会していた。記念ライブの抽選に応募し、知人名義のアカウントで当選した。
今回のライブでは入場時、主催者が顔写真付きの身分証明書の提示を求めていた。
判決などによると、女は画像編集ソフトやカードプリンターを使い、自分の顔写真と、知人の名前が記された運転免許証を偽造。入場口で示したが、スタッフに見抜かれ、警察に通報された。
過去にも同様のなりすましを繰り返していたという。女は逮捕・起訴され、4月の初公判で起訴事実を認めた。