中孝介、最新作で挑んだ“海外ミュージックとシマ唄の融合”
「自由である感じがすごく通じるものがある」
20/10/28(水) 16:00
https://lp.p.pia.jp/article/news/141991/index.html

――まずは、ステイホーム中はどんなふうに過ごしていましたか?

中孝介:ひたすら料理を作ってました(笑)。

――確かに、料理にハマった人は多いですね。

中:もともと自炊はするほうなんです。包丁さばきは上手になりました。

――音楽の面はどうですか。

中:なるべくスタジオに入るようにはしていました。歌わなさすぎもやっぱり駄目なので。同じ歌手の知り合いに会うと、みんなそう言いますね。

――コロナ禍の中での歌の存在意義とか、そういうことも考えたりしましたか。

中:やっぱり、なくてはならないものだと思います。日常的に、気づいたら鼻歌を歌っているような人なので。電車の中でも、飛行機の中でも、自然と出ちゃうので、変な目で見られたりしますけど(笑)。

――ニューアルバム『あなたがいるだけで』、まず構成が面白いですね。オリジナルの新曲2曲、新録音カバー5曲、そしてインディーズ時代のミニアルバム『Materia』6曲を丸ごとリマスタリングして再収録した、全13曲。そもそも、どんなふうに始まったんですか。

中:インディーズ時代の『Materia』というアルバムから今年で15年ということもあって、その作品と今の自分の心境を合体させて出そうと思いましたね。

――面白いと思ったのは、マライア・キャリーのカバー「HERO」です。洋楽とシマ唄の融合という、新しい試みにチャレンジしている。

中:めちゃめちゃかっこいいブラックミュージックですけど、ある意味シマ唄だと僕は思います。
日によって歌のフレーズが変わったりするじゃないですか。シマ唄にもそれがあるんですよね。
今日はこういう気分だからこの歌詞で歌おうとか、メロディラインを多少崩して歌ったりとか、自由である感じがすごく通じるものがあると思っていて、当時はシマ唄と同じかっこいい音楽だなと思って聴いていましたね。
マライア・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、スティービー・ワンダーとかを。
当時は日本でもブラック系を歌う人がいて、宇多田ヒカルさんとか、「日本語でこういう表現ができるんだ」って、衝撃的でした。その前から久保田利伸さん、平井堅さんとか、ああいう人たちにはすごく感化されていました。

――山崎まさよし「HOME」のカバーも入っていますけど、彼もブラックというか、ブルースのルーツがある人です。

中:曲の作り方が、もろにそうですよね。日本語でそういうことができる人たちがすごく魅力的で、刺激をもらっていました。

――今回オリジナルの新曲が2曲ありますね。一つが、アルバムの冒頭を飾るバラード「新しい季節」です。これはどんなふうに?

中:これは、愛する人と一緒に歩んでいきたいんだけどもそれが叶わないという、切ない思いを持ちつつ、これから見えてくる新しい明日へ一歩踏み出そうという曲です。
同じように一歩踏み出そうという気持ちに、聴く人がなってもらえたらいいなと思います。