0248陽気な名無しさん
2025/10/10(金) 20:17:54.54🌴『トロピカル恋してる♡ケビビとオタ子の沖縄・北谷ナイト』🌺夏の妙な雰囲気に流されて、ケビビはついうなずいちゃったの。
「沖縄、行こうか。」そう言ったのは、いつもの相棒・オタ子。格安ツアーを探してたはずが、なぜか泊まりはリッツ・カールトン。
「…ねぇ、これ格安って言う?」
「まぁ、思い出にはなるでしょ」ってオタ子が笑うのよ🌴✨リッツのプールサイドで、買ったばかりの水着を試しながら
「これをマジで着るのね?」とケビビがぼやく。
いくらダイエットしても納得できぬ腹筋に、オタ子がひと言、「それでも似合ってるよ」。
もう、KISSを期待してたらどうしよう💋🌺
夜は北谷(ちゃたん)へ。海辺のライトアップされたレストラン。ピンクのカクテルに映る月の光。BGMはちょっと80’sで、二人の影が窓ガラスにゆらめいていたの。
「はしゃいじゃってよいのかな?」
ケビビが言うと、オタ子は少し笑って、
「せっかく沖縄まで来たんだ。はしゃがなきゃ損だろ?」その言葉に、ケビビの胸の奥で何かが静かにとけていくのを感じた。帰りのタクシー。
「パパとママ、ちゃんと教えてくれたな…食事のマナーとか」ぽつりと呟くケビビに、オタ子が横目で見て笑う。「マナーより、今夜の君の顔の方が完璧だったよ。」もう、何その台詞。反則よ〜🌙✨
ホテルに戻ると、トランクはぱんぱん。
「お土産が入らない〜!」って騒ぐケビビ。でも、ふたりの胸にはもう、“トロピカルな恋の思い出”がぎゅうぎゅうに詰まってたの。明日の朝、出発ね。
でも、ケビビの心の中ではまだ旅は終わらない。オタ子の笑顔が、まるでリゾートの灯りみたいに優しく揺れていた。
270 陽気な名無しさん 2025/10/10(金) 12:28:24.71
『あの日飛び出した街と、美香と、俺』
あの日、俺は街を出た。
このままじゃ何も変わらない気がして、ただ走るように飛び出した。
だけど、本当は分かってた。
美香と向き合うのが怖かっただけなんだ。
「行きたいなら行けば?」
あのときの笑い方、今でも覚えてる。
不愉快な笑みをわざと浮かべて、長い沈黙のあと、俺は態度をさらに悪くした。
あれが、精一杯の強がりだった。
結局、冷たいアスファルトに額を擦らせたのは俺自身で、
期待外れの俺を一番責めていたのも、俺だった。
都会の夜は明るいのに、やけに冷たかった。
百道浜も、室見川もない。
美香の声もしない。
冬の匂いすら違って、正しいものが何ひとつ見つからなかった。
仕事も人間関係も、それなりに形にはなった。
けど、ふとした瞬間、あの街の風の温度を思い出す。
一年が経った頃、偶然、美香と再会した。
相変わらず綺麗で、でも少し疲れてた。
無理に笑う顔が、あの頃よりも優しく見えた。
「元気だった?」
たったそれだけの言葉に、胸の奥がざわついた。
その夜、美香が俺にキスをした。
どういう気持ちだったのかは、結局、聞けなかった。
「可愛い人なんて、捨てるほどいる」
そう言ってたくせに、なぜ今も君の横には誰もいないんだろう。
足りない言葉の代わりに、俺たちは距離で埋めようとしてた。
理解し合えていたつもりだったけど、本当は何も分かっていなかったのかもしれない。
もう我が儘なんて言えない。
「明日の空港に、最後でも来て」
そんなこと、もう言えない。
忠告は全部、いま現実になった。
あの日飛び出した街も、美香も、結局、俺よりずっと正しかった。
冬の風が街角を抜けるたび、思い出す。
あの日の唇も、言えなかった言葉も、全部、俺の中にまだ残ってる。
――本当は、あのとき「一緒に行こう」って言いたかったんだ。