欧米(特にアメリカやヨーロッパ)において、公共の場(オフィスの洗面所や公衆トイレなど)で歯磨きをしている姿を見られることは、日本とはかなり異なる受け止め方をされます。
一言で言うと、「驚かれる」、あるいは「少し奇異な目で見られる」ことが多いです。
その理由と、現地の感覚について詳しく解説します。

1. 「プライベートな行為」という感覚が強い
日本では「食後の歯磨き=マナーが良い、清潔」と捉えられますが、欧米では歯磨きは「家で行うプライベートな身だしなみ」(着替えや髭剃り、爪切りのような部類)と捉えられる傾向があります。
* トイレの目的: オフィスのトイレや洗面所は「手を洗う場所」であり、口の中のものを吐き出す行為は、他人に見せるものではない(あるいは少し汚い)と感じる人が多いです。
* 場所の占有: 共有の洗面台を歯磨きで数分間占領することに対して、「配慮がない」と感じられる場合もあります。

2. オーラルケアの習慣の違い
欧米は「歯の美しさ」に対する意識は非常に高い(矯正やホワイトニングが一般的)ですが、ケアのアプローチが日本と異なります。
* 回数とタイミング: 多くの人は「朝起きた時」と「夜寝る前」の1日2回、自宅で徹底的に磨きます。ランチ後の歯磨き習慣は一般的ではありません。
* 昼のケア: ランチ後の口臭ケアには、歯磨きではなく「デンタルフロス」「マウスウォッシュ」「ミントガム」を使うのが主流です。これらはサッと済ませられるため、洗面台で本格的にブラシを使う人は少数派です。

3. 周囲の反応(どう思われているか)
もしあなたがオフィスの洗面所で歯磨きをしていたら、以下のように思われる可能性が高いです。
「珍しいな」: 多くの人は単に驚きます。「デートの前なのかな?」「これから歯医者なのかな?」と特別な事情がある推測をされることもあります。
「矯正中かな?」: インビザライン(マウスピース矯正)やワイヤー矯正をしている人は食後の歯磨きが必須なので、欧米でもオフィスで磨くことがあります。そのため、「ああ、矯正の事情があるんだな」と理解されることもあります。
「ちょっと不快だな」: 飛沫が飛んだり、うがいをする音が聞こえたりすることに対して、神経質な人は嫌悪感を抱くかもしれません。

結論:もし欧米で行うなら?
決して「やってはいけない」というタブーではありませんが、
日本のように「みんな並んで歯磨き」という光景はありません。もし現地で行う場合は、以下の点に気をつけるとスムーズです。

* 端の洗面台を使う: 人の邪魔にならない場所を選ぶ。
* 素早く済ませる: 丁寧に何分も磨くのではなく、サッと終わらせる。
* 洗面台をきれいにする: 水滴や泡が残っていないか、最後に入念にチェックする。
* マウスウォッシュやガムで代用する: 可能であれば、昼はこれらで済ませるのも「現地の流儀」に合わせる一つの手です。