2002年10月28日
■寝たきりの母親を公園に放置 容疑の長男逮捕■

寝たきりの母親を公園に放置したとして、大阪府警此花署は27日、住所不定、無職
松原正典容疑者(39)を保護責任者遺棄の疑いで逮捕した。
松原容疑者は「病院から退院してきたばかりの母親を養う余裕がなく、生活に困った」
と話しているという。

調べによると、松原容疑者は26日午後6時半ごろ、大阪市此花区の公園に
車イスに乗せた母親(76)を放置した疑い。
母親は、約10分後に通行人が見つけ、大阪市内の病院に保護された。
同署が身元を調べていたところ、隣接する同市西区の公園で
震えていた松原容疑者を西署が保護していたことがわかった。

母親は運動機能のまひなどの障害があり、寝たきりのまま、
25日に入院していた同市内の病院を退院。
松原容疑者は8月から無職だったといい、住んでいたアパートの
家賃を払えず、母親の退院に合わせて家を引き払ったという。