―今まで書かれてきた作品とは方向の違う、企業モノを書こうと思われたのはどうしてなのでしょうか。

丸戸トレンディードラマ(『WA2』)、シチュエーションコメディー(『冴えカノ』)と書いてきて、次は人間ドラマがやりたかったんです。
どれも大好きなジャンルで、自分の血肉になっているものです。たまたまやる順番が一番後だったから書いてなかっただけですね。
他の理由としては、過去の実体験からの引き出しとして、あと残ってるのがコレだったからというのもあります。
自分のサラリーマン時代の全てを注ぎ込みました。本当にウィンウィンとかイノベーションとか言ってましたよ。訳もわからず(笑)。。

―ひと足先に第1話の完成映像をご覧になったそうですが、ご感想はいかがですか。

丸戸自分はとにかく好きです。序盤からいろいろとてんこ盛りです。
第4話あたりまでいくと本作が「こんな感じなのかなあ」とおおよそわかっていただけるものになっているかなと思います。

丸戸今までにないくらい好き勝手やったと思うので、もしかしたら騙されたと思うかもしれません(笑)。
ですが、本当に最後の最後まで疑いながらついてきていただければうれしいです。
「よくわからないけどおもしろい」と思ってもらえるように全力投球しましたし、作っている間じゅう、ずっと楽しかったです。
「みなさんが求めていたものだ」とはとても保障できませんが、ただ、人間の根源的な部分に訴えるような単純におもしろい物語を目指したつもりですし、さらに長崎監督やスタッフのみなさんがそうしてくれていると思っています。
アニメを普段見ていないような管理職の人にも見てもらいたいですね(笑)。どうぞよろしくお願いします。