ロシア国営メディアは「撤退」と言わずに「再編成」と伝えている。
それはまるで旧日本軍が「撤退」と呼ばずに「転進」と呼んでいたのと似ている。
ただし、それは自軍が不利になって敵軍から逃げることに変わりない。

チェチェンでもクリミアでも「強さ」こそがプーチン大統領の正当性の源であり、力の証しだった。
ロシア支配地を奪還するウクライナ軍の反攻で、それが揺らいでいる。
ロシア国内の愛国的主戦派の間で、プーチン批判がぐっと強まってくるのかどうか注目している。