・前提
購入した一番の理由がシュガーの特典だったので、本作に推しキャラは特にいない。
加えて孕ませ苗床エンドも特に好むわけではないので、本作はあくまで二の次で買った評価と捉えて欲しい。
・簡単な感想
本作は三角ヒロインズと孕ませ軍団の対立を軸としてる。アークシリーズの系譜を受け継ぎつつも、快楽堕ち要素を取り入れている点が特徴であるが、
見た目は三角ヒロインズの揃い踏みであるものの、終わってみればアペンドの総まとめにした印象も受けた。
予想はしていたが、次元をまたにかける敵登場→ヒロイン達の邂逅→色々とバトル→最後は全員でバトル→お別れタイム
とクロスオーバーによくあるパターンを踏襲している。こういう時変身前と変身後の姿が明確に違うブレイバー組はうまくストーリーに寄与しているなあと感じた。
あういうストーリーを盛り上げるギミックは今後ともやって欲しい。
選択肢によってバッドルートに突入するが、今回はHシーンが連続する構成となっている。しかしシーン間の会話は必要最低限に留まり、唐突な印象を受ける。
Hシーン自体の会話量も少ない場合があり、全体的な盛り上がりに欠けている。本来、連続シーンはHシーンと通常会話の相互作用により物語を盛り上げるか、
あるいは1回のHシーンでは出来ない表現が主目的のはずだが、本作ではHシーンをただ並べただけに感じられる。
特に『エクスティア』の連続敗北後のバッドエンドと比較すると、その差は顕著である。
特にHシーンから次のシーンへの移行が性急であり、全体のバランスや連続シーンによる盛り上がりが考慮されているとは言い難い。
また、素材の使い回しが多い点も看過できない。以前からの不満ではあるが、今回は新ヒロインがいないため、その点が特に際立つ。
素材不足はストーリー展開の制約に繋がり、新たな物語の創出の妨げになる。『アルテミナ3』が良い例で、素材に限りがあるため、話の展開に強い制約を感じた。
この状況を打開するため、背景限定など条件付きで生成AIの活用も視野に入れるべきではないかと考える。
総じて、本作は決してクソゲーではないが、神ゲーと呼べるほどの完成度には至っていない。一定の出来栄えは維持してはいるものの、満足度はそれほど高くないと言える。