足軽だった介錯人は身分低き者に首を刎ねられるは不名誉と思い300石物頭と答えた、それを聞いた安兵衛は名誉と答え笑って腹を斬ったという
その足軽は嘘をついた事を思い悩み、あの世で嘘が露見せぬように
供養の際は物頭の格好をして墓に参ったという
当時は身分を偽る事は大罪であり、足軽の身分で銭も無かった介錯人はお役目料の殆どを払い、服装を整えたが食うに困る程の生活を続けていた
それを聞いた主君は、本来打ち首の罪であった介錯人を許し、天晴、武士の情けを知る者よと褒め称え介錯人を真に300石の身分にした
この美談は後に誉れの300石と語り継がれた