なんか今回のヘルマンの話は全体的に微妙な気がする。
バボラの話はギャグ寄りだから良いとして、
ケッセルリンクの言動はツッコミ所だらけで、ヘルマン侵略に参加する時点で自分も女性の不幸に加担しているのに、ランスにあれこれを言うのはどうかと思う。

また10のクリームに関して、正直に言うと、とても革命の時の立役者の彼女とは同一人物とは思えない。
そもそもクリームは9では第二軍(番裏の砦)の後方部隊を経て第四軍の副将となった経歴があり、
無法者と敵対した時もいち早く相手の実力を気づき、ネロの命令に反して兵力の温存に切り替えた。
革命軍第二旗担った後も真田とかの助けなしにコンバートの率いる第二軍を上手くかわして、南大橋から一気にラング・バウに迫る奇策を思いつく知将扱いだった。
第二軍出身のクリームが第二軍を番裏の砦から動かしては駄目ということを知らないのはあまりも不自然だ(そこは南部防衛担当の4軍と少し離れた1軍、遊撃の5軍を動かした方が普通)。
以上の点を踏まえて、今回の彼女の行動はあまりも9の印象と違いすぎると言うわざるを得ない。

それと、真田は今回作中ではクリーム以上の軍師扱いらしいけど、自動解放の時の戦略はあまりもお粗末すぎる。
例えば、ロレックスとアミトスが豪雪を利用して一気に南下する作戦は9のランスたちが氷雪地帯を経由して帝国墓地からラング・バウに潜入するのと被るし(ゼスでは魔軍がカミーラダークの教訓を生かしてマジノラインを破壊する可能性を想定したのに)、
闇の翼の工作は少しの時間稼ぎしか出来ないし、都市守備隊とてばさき部隊による民衆の救出と誘導も絶対数が足りなくて無理がある(実際真田も作中で認めた)。
魔軍への損害も決定打に欠け、結局最初の計画のうちに入ってないシーラの闘将軍団、パットンとハンティとキャンテルの助けが来なかったらとラング・バウは爆撃を受けてもおかしくない。
で、このシーラとパットンたちが援軍としていきなり現れるのもCITY防衛戦で一度やった展開だし。
アミトスはロレックスの脳筋によるごり押しの補佐しかやってないし、ヒューバートは刀を貸しただけだし、JAPAN援軍の上杉家も他国の場合と違い一切登場せず、クリームも最後で顔を見せただけだし(これらに関しては真田が上手く活用できてないとも言えるかも)。
なんというか、どうもパットンとロレックスの見せ場を無理矢理作り出すためのご都合主義な印象を受けた。
まあ、元と言えば9の時各軍の将たちを死なせすぎたのが悪かった(アリストレスが番裏の砦から逃亡すれば良いはずなのに、死なせる必要はまったく感じない。カールも死なせ為に出した感が凄い)
今回ヘルマンの話、もしぷりんが関わってないならば、製作者たちがシーラとパットン組とロレックス以外のヘルマンキャラにあまりも愛着がなさ過ぎるとしか言いようがない。

以上長文失礼。