西本由紀夫監督(以下、西本):おっしゃる通り、まずこの作品にはゲームがあり、それは、吉宗鋼紀(âge)/aNCHORさんによる原作なのですが
それをアニメーション化するにあたって、まずどこまで描いていくのか、というところから始まりました。

アニメーションというのは尺が決まっているものなのですが、それと同時にゲームと違って動いたり、画面の情報量が多いので説明せずとも理解してもらうこともできます。
なので本当に必要なところを抜き出してもらう、ということになりました。

監督として、ここは抑えましょうとか、シナリオ会議で出た意見をジャッジメントしていきまとめていくのですが
みんなが「やりたい!やりたい!」というシーンはなるべく残しつつ、尺的なことも考えて判断していった形になります。

このアニメーションで初めて『マブラヴ』に触れた方が、「これはゲームを遊んだほうがいいのかな?」と思うところが少しあるかもしれないですが
基本的には初めて見る人にも分かりやすい感じで作ったほうがいいと思っていますので、そういうシナリオ作りは心がけていました。