ケロQ枕のSCA自です。本日まで死んでました。
正直、今回は発売延期するなどまったく思っていませんでした。むしろするんじゃねぇよと思いました。

といいますのも、シナリオ脱稿が2022年2月17日なのですが、そこからかなり余裕をもって決定されたの発売日が11月25日なのです。
9ヶ月間というのは下手したら企画から完成までのフルプライスの総制作時間ぐらいの長さとなり、普通に考えれば何かしら致命的な事件でも起きないかぎり延期などありえないスケジュールなのです。
弊社では別段致命的な事件など起きず、シナリオ脱稿からその後の作業が地味な遅延をおこし、その他のすべての作業が地味に遅延をおこし、すべてがまんべんなく累積的に遅延したため、最終的にはそれらが致命的なほどの遅れになり、発売延期を決定せざる得ませんでした。
20年以上ゲームを作っているのですが、すべてが遅れるパターンにはじめて遭遇して気絶しました。
ギリギリまで頑張ればどうにかなると信じて過重労働を課していたところ、どうにもならない事がわかり、やけになって不眠のまま遊びにでかけて、普通に体調を崩しました。帰り道で事故起こさなくて良かったね。

発売延期の一番の原因ですが、現状出来上がっているもののレベルが低すぎるからです。端的にめちゃくちゃな出来です。
実はこの様な状態は過去にも何度もありました。それでもそんな状況を覆す様なスペシャルな演出家兼スクリプターがこれまでは存在しており最後に大逆転させる事が出来ていました。
ですが今回はその様なスペシャルは存在しません。なので気絶しかなかったのです。
現状の制作状況を再度確認したところ、作業工程そのものに欠陥があったり、素材が揃わなすぎる状態にあったり、誰がどうこうという問題以前にすべてがダメであったという感想です。
しかし自分も含めてなのですが、なんで人間は期間が長く取られていても締め切りを必ず破ってくるのでしょうか? 謎すぎます。いや、今回は本当になんでそうなるねんレベルだったので……。

なぜ2ヶ月の延期が決定したのか、これは本当に珍しく社会情勢が関係しています。
「社会情勢」とかその様な文字がメーカーの謝罪文に混ざる場合は、だいたいが他責にしたいがための言い訳でしかないのですが、今回はガチで前倒しです。
マジで戦争とか起こしてるアホは即刻撤退しろとしか言いようがありません。

最後になりますが、出来たらいいかげん週一程度に休みはほしいです。連日延々に仕事し続けるのつらい。つらいです。