おれたち四年七人(七武海と呼ぶ)は、特に話す話題はないが何となく雰囲気の会話を続けた。おれは、そうだよねー、うんうん、そっかーを連発した。たまに話題をふるときには漫画の話を適当にしたが、おそらく七武海も適当に聞いていただろう。
欠け前歯の稲本とドルオタの佐藤は、アイドルという共通点から中が良く、猿の加藤、無口の田中、謎の中山、寝たきり山田は麻雀という共通点から盛り上がってしまった。
バスというものは非常なもので、乗車する人間が奇数である場合、余り物が発生する。理由はわかるだろう?バスの座席は二人ずつだからである。
そして余り物のおれであろう。