一通り部屋をはしゃぎまわって落ち着いたのか、ソファーに座っている俺の隣にボフンと座り、『ふぅ』とため息をついてすりよってきた。 りさは聞いてもいないのに、身の上話をしはじめた。

『家出して市内のマンションに一人でいるの』

ファミレスでx5歳と聞いたが、ほんとにx5歳なのか再度聞いたら、かばんから保険証を取り出して見せてきた。 たしかにx5歳だった。 あどけない顔にギャルメイク、コテコテのつけま。 つやのある茶髪のロングで体は華奢で腕を掴んだら手が一回りするくらい細い。

俺は何も言わずに抱き締めた。